ガイド
嫉妬さがし中
みんなも何かあったら教えて。

さがし中




夜明け前より瑠璃色な(漫画版)

原作ゲーム版 漫画版
これが…… こうなっちゃいましたよ


概要
 お姫様が、うちへホームステイしに来ますよー! たいへんだー! 
 ほら、そこのエロ本を早く片付けて! ほらほら、そこのガンプラも捨てちゃって! た、たいへんだー! たいへんだー! どうしよう……。
 月のお姫様が貴方のおうちへやってきて、一つ屋根の下でごはんたべたり、一緒にアルバイトしたり、共に学校で勉強したり(原作ではズッコンバッコンHしたり)する、SFちっく恋愛アドベンチャーゲームの人気作!! ………………………………………………………………の漫画版。


オーガスト・HOOK系のゲーム原作に嫉妬・修羅場を求めるのは無謀というものだが、しかし……
 
 まず最初に、何故ここでこの『夜明け前より瑠璃色な(漫画版)』を取り上げることになったのか、その経緯からご説明しましょう。
 当サイト常連さまの一人である「看守」様から、一通のメールを頂いたのであります。「本作を買ってちょっと後悔しているが、それでも一コマだけ嫉妬シーンがあったから良かった」というメールです。正確な文面は以下の通り。(「看守」様、一部分だけを掲載させて頂きますね?)

>画のレベルは正直「ジョジョやバキほどのインパクトは無いヘ。てか、これがプロかよ」って感じで、買った事を若干後悔したんですが、シットリティな1コマに救われた男がここにいるゥ!! 漫画の価値をたった1コマに求められる、君の瞳に映った僕に乾杯。

 このメールを読んだ後、管理人は心の中で黙祷と敬礼を捧げたものです。漫画の価値を、嫉妬シーン一コマに賭ける……なんてすばらしい意気込みなのでしょう! 彼こそは嫉妬好きの鑑であります!! 例え駄作に550円払ってしまった負け犬の遠吠えのように聞こえたとしても、絶望の淵から一筋の光明――それは「嫉妬」という名の可憐なる芳花――を掴んで立ち上がった「看守」様に、私は拍手を惜しみません! 彼のこの精神こそが、私が『嫉妬さがし』コーナーを運営している理念そのものなのです。管理人はいつも言ってるじゃないですか、「小さな嫉妬も、大きなしあわせ」と……。

 そこで自称“町内一の嫉妬好き”にして、お友達サイトからは“狂人”と謳われている管理人も、「看守」様の後塵を拝して本作に突撃してみることにしたのです! 「看守」様が戦死なされた一巻のみならず、全二巻取り揃えての死出の戦いです! いざゆかん、不毛なる『嫉妬さがし』の戦場へ!!


 まず最初に、本作についての知識を整理しておきましょう。この『夜明け前より瑠璃色に』は、元はオーガストというメーカーから2005年に発売された18禁PCゲームです。現在は全年齢版としてPS2でも発売されている他、アニメや小説など広くメディア展開されている名作です。
 管理人自身はゲームもアニメも小説も未着手の状態で、この漫画版によって初めて本作のストーリーに触れることになります。それゆえ、漫画版で語られていない設定や人物情報などについては無知のまま、当コーナーの文章を書いております。コアなファンの方々から見れば少々トンチンカンな部分もあるかもしれませんが、そこらへんはひとつ、事情を鑑みてご容赦くださいね。

 次に、ずっと疑問に思っていたことついて、解決しておきます。
Q:「『瑠璃色』ってどんな色?」


A:↑の色です。#1e50a2だそうです。
 ……ん? 今、全国の七誌さんの「かしこさ」がUPした効果音が聞こえましたよ! よかったですねぇ、当サイトをもっともっと利用して、もっともっと「かしこさ」を身につけてくださいね! それでみんなで、東大に受かりましょう!
 

 それでは次に、本作の「あらすじ」を確認します。

<あらすじ>

 月のお姫様がホームステイにやってきた!!

</あらすじ>

 設定が単純なのは良いことです! 管理人の「かしこさ」は大変低いので、ややこしい専門用語やファンタジー理論をこねくりまわされると、理解しようとするだけで知恵熱が出て眠くなってしまいますからね。原作ではもう少し背景が複雑で、月の国情やら昔あった戦争やらの伏線が問題になるらしいのですが……とりあえずこの漫画版を読む上では、先の一行だけを理解しておけばOKというこのお手軽さ。管理人の中ではわりと高感度大だったりします。本当に面白い創作物ほど、基礎設定はシンプルなもんですよ。

 人間関係もオーソドックスで分かりやすい作品です。主人公の名は“朝霧達哉”。(元がエロゲーだから『成人』という設定になっているのだろうけれど、モデル的には)高校三年生。“麻衣”という妹と暮らしています。そして主人公の幼馴染が“鷹見沢菜月”です。家がレストランを経営しており、主人公と一緒にその店でバイトしています。本人の前ではとても言い出せませんが、昔から主人公のことを(男性として)大好きです。ま、幼馴染ヒロインとしては当然のスタンスでありますな。……ワンパターンとも言いますが……。
 ハイ。この“幼馴染の菜月”さんが、報告にあった本作の「嫉妬ヒロイン」であります! 上のパッケ画像ではイマイチ萌えにくいので、別の画像を……
幼馴染の菜月。
優等生キャラだが、本作では嫉妬ヒロイン。
月のお姫様フィーナ。
お姫様のくせに泥棒猫とは、はしたない!

 右の画像の娘さんですな。うん、可愛い子です。これなら妬いている表情もイメージしやすいでしょう。

 そして泥棒猫役を演じてくれるのがズバリ、月からやって来たお姫様“フィーナ姫”です。左側の画像の娘でございますよ。

 ……。
 しかし、アレですなぁ。こうやって対立ヒロインを左右に並べると、間のスペース(つまりココ)に大きくVSと書いたり、火花の画像を貼ったりしたくなるのが、修羅場スキーのサガですなぁ……。
 まぁ、閲覧環境によってはスペースが存在しない人もおられるはずなので、今回はそういうお遊びは抜きにしましょう。そんなに激しい修羅場を展開してくれるお二人ではありませんしね。


 それでは嫉妬さがし、始めます。

 「明日から、月の国のお姫様がホームステイしにやってきます!」
 ――いきなりそんなことを言われたら、普通の高校生だったらパニックになって当然ですよね? 管理人なんて隠さなきゃいけないモノが部屋中にゴロゴロと転がっていますからねぇ、お掃除するのがそりゃもう大変ですよ……ま、まぁ、私のことはどうでもよろしい。

 本作の主人公・達哉くんも落ち着いていられませんでした。不安な気分を紛らわすために、夜のお散歩へと出かけます。どんな人が来るのだろう……憂鬱な気持ちでため息をついていた達哉くん。ふと公園の高台の方を見上げると、自分と同じように夕涼みをしている人影に気づきます。

 とても綺麗な、樗色にも見える銀髪――
 夜風に靡く気品のあるドレススカート、どこか高貴な物腰――
 遠い遠い記憶の果てで、いつかどこかで出会ったことのある面影――

達哉「君は……」
少女「あなたは……」


 我を忘れて見入っていた主人公。気が付いた時には、既に少女の姿はありませんでした。

 翌日。主人公は昨晩の少女のことが気になって、授業にもバイトにも身が入りません。彼女のことを思い出すと胸が高鳴って、ついつい物思いに耽ってしまいます。幼馴染の菜月はそんな達哉を心配して、その悩みごとを聞き出そうとしますが、なんとなく彼女には相談する気にならない主人公です。大丈夫だと、適当にはぐらかしてしまいます。

菜月「もう……」

 バイトを終えて家へ帰ると、既にホームステイのお姫様がご到着になっていました。昨晩の少女のことで頭の中が一杯で、お姫様のことなんかすっかり失念していた主人公です。慌ててご挨拶に伺おうと居間に入って――息が詰まります。
 振り向いた女性。高貴なドレスの裾を恭しく摘まみ、優雅にお辞儀をする月の王女。その顔は――昨晩の、あの少女だったのです。
 胸の高鳴りは、とまりません。

フィーナ「はじめまして、達哉様。私は月王国の王女、フィーナ・ファム・アーシュライトと申します」

【Jealousy.1】(P44)

菜月「ええっ!? 朝霧家に月のお姫様がホームステイ!!」

 その夜のうちに、お隣さんの菜月の家にも、ホームステイの一件が知らされることになります。
 道理で今日の達哉が上の空だったわけだ……と、ややズレた納得の仕方をする鷹見沢家のみなさま。

菜月の兄「どうする? ライバル登場だぞ、菜月」 (にやにや)
菜月「ななな、ななな……私と達哉はそんなんじゃ――」 (焦)
菜月の兄「オレは達哉君とは、一言も言ってないけどな」 (笑い)


 からかう兄を、必死で否定する妹。しかし――兄に言われたことを気にしている自分自身にも、気づくのです。
 彼女は不安そうに、隣家の二階の窓を振り仰ぎます。カーテンのかかった、その窓の先。幼馴染がいるはずの部屋……。
 (……達哉……いま、何をしてるんだろう……)
 “何か”が針となって、臆病な心にチクチクと突き刺さります。

菜月(月のお姫様か……)  ←わりとイイ表情

 フィーナは地球に滞在する間、達哉と同じ学校の、しかも同じクラスで一緒に勉強することになりました。「ご学友」としての達哉の責任は重大です。しっかりとお姫様のエスコートをしなければなりません。しかし……
 「月の国の王女」という肩書きで紹介されたフィーナ様に、クラスのみんなは畏まってしまうのです。そりゃ下手な粗相をしたら外交問題になってしまいますからねぇ。話しかけたくても話しかけられない、そんな堅苦しい空気が教室を覆ってしまいます。こりゃ、エスコートするとかいう問題じゃありませんぜ。
 一人孤立してしまうお姫様を見かねて、率先して友達になってくれるよう菜月に頼む主人公。彼女がフィーナに話しかけると、堰を切ったように他のみんなも寄ってきます。やっぱり、本当はみんなお友達になりたかったのでしょう。ただ、「肩書」の二文字のせいで戸惑っていただけなのです。それを悟ったお姫様は、自分のことを呼び捨てにしてくれるよう、達哉と菜月に提案するのでした。
 ……アニメ・漫画・ゲームにおいて高貴系のキャラが「呼び捨てにして欲しい」と言い出すことは、もはやお約束を越えた「黄金律」とも言うべき典型パターンです。ともかくこれ以降、フィーナはくだけた喋り方をするようになります。言葉遣いと一緒に、達哉との距離も少しずつ縮まっているような雰囲気が……。

 そんなこんなで、楽しい楽しい地球留学の日々は過ぎていきます。達哉も月の美少女とお近づきになれて、デレデレする毎日です。ある日、菜月が獣医学部の推薦入試を受けるという話を聞かされます。達哉にとっては初耳なので、もうビックリです。なんでもう少し早く教えてくれなかったのか……ちょっぴり不満が残りましたが、ここは大らかに激励してやることにしましょう。……つーか、こいつら受験生だったんですね。全然勉強しているように見えませんが……。

達哉「……そっか。やるからにはがんばれよ!」
菜月「うん……ありがとう。頑張るよ、約束だしね」


 ……? やくそく?
 そんなモノにまるで心当たりのない達哉は、密かに首を傾げるのでした。

 そしてまたまた時は流れます。今日は五月二十三日――菜月の誕生日です。菜月の兄の申し出で、誕生日パーティの準備は本人に内緒で進めようということになりました。
 ……というわけで、今日は朝からみんなして菜月のことを無視しまくっています。明らかに「お誕生日おめでとう」の一言を欲しがっている菜月、それに気づいていない振りをしてスルーする達哉とフィーナ。そんなみんなの態度を受けて、菜月はドンドンと落ち込んでいきます。

菜月「あのさ、達哉。今日なんだけど帰りに……」
達哉「悪い。今日は用事があるから先に帰るな。……行こう、フィーナ」
フィーナ「さようなら、菜月」
菜月「……」


 ……落ち込んでいきます。
 とぼとぼと、一人ぼっちで帰途につく菜月です。

【Jealousy.2】(P88-90)

 その帰り道での出来事。

菜月「ぼうっとしてたら遅くなっちゃった……」
 ――とぼ、とぼ、とぼ、とぼ……

 通りを歩いていると、向こうの方に幼馴染の姿を発見します。達哉が連れているのは――フィーナ。
 思わず電柱の影に隠れてしまう菜月です。

菜月「なんで隠れているんだろう、私……」

 自分自身に困惑しながら、二人の様子を伺う菜月。……上機嫌な達哉は、フィーナと歓談しながら買い物をしています。
 ……たのしそう……

菜月「用事って、フィーナとの買い物だったんだ……」 ←息苦しそうな、イイ顔をしています。

菜月「……帰ろう」
 居たたまれなくなり、駆け出す負け犬。俯き加減でその表情は伺えません。

 負け犬幼馴染は結局、ため息ばかりをつきながら、誕生日をバイトで過ごしてしまいました。

菜月「……今日も終わっちゃったな……」

 お店の看板を下ろして、店内に戻る菜月。しかしそこでは――
 みんながパーティの準備をして待っていたのです! もちろん、笑顔の達哉も居ます!

みんな「「「「お誕生日おめでとー!」」」」

【Jealousy?3】(P95)

達哉「そしてこれは、オレ達からのプレゼント!!」
達哉「ティーカップのセット。デザインはフィーナに選んでもらったから安心しろ」  


菜月「……もしかして、今日の用事って」
達哉「ああ、プレゼントを買いに行ってたんだよ」
菜月「そうだったんだ……」


 狂おしく胸の内を侵食していた暗雲が、じわじわと晴れていきます。

菜月「あれっ!? やだ、私……」

 気が付けば、自然と頬を伝い零れ落ちていた涙。
 ……これは……安堵……?

みんな大好き、金髪ロリ
 はい。話変わって、数日後。
 達哉くんは三匹の飼犬を連れて散歩に出ました。管理人も実家ではラブラドル・レトリバーを二匹飼っていますが、三匹も飼うのはなかなか苦労しますよ……とっとっと!?
 たいへんです! 達哉がボケっとしている隙に犬たちが大暴れして、通りがかりの小さな少女に飛び掛ってしまいまいした! おべべをベトベトにされてしまった被害者は、“リース”という名の金髪ロリでした。 当サイトはロリコンの常連様が多いらしいので(笑)、本作における出番が少なくとも紹介しておくべきでしょう。右画像のロリですよ。
 こういう場合はクリーニング代を出すなりして、それ相応の誠意を見せなければならないのが飼主の責任なんです。達哉くんもそうしようとしましたが、リースは大層無愛想な娘さんでして、「いらない」の一言でさっさと立ち去ろうとします。

達哉「そ、それなら、アイス食べないかな?」

 少女は、ピタリと、歩みを止めます。
 ……どうやら甘いモノで簡単に釣られる娘さんのようです。

 淡々とアイスを食べる少女。無口でクールな雰囲気を漂わせながら、同時に“痛々しさ”も感じさせる少女です。達哉はなんとなく放っておけなくなり、もっとおいしい物を食べさせてやろうと思って、菜月の店へ連れ込みます。
 このまま上手く餌付けをして、あわよくば部屋でお医者さんごっこでも。げっへっへっへっへ――ではなく、ただ単に相手をしてあげたかっただけの達哉くんです。しかし菜月や店長にはしっかりと犯罪者扱いされ、通報されそうになってしまいましたとさ。めでたしめでたし。
 ……は? 嫉妬と全然関係ないイベントじゃないかって? あとでほんのちょっとだけ嫉妬に関係するんですよ。
 

 それでは次のイベントに進みます。獣医学部の推薦入試を受けるということで、菜月は二泊三日でその大学の下見に行くことになりました。いつも側にいた幼馴染は、今日は不在なんです。達哉くんもちょっぴり寂しいものがありますが……まぁフィーナがいるからへいきです。
 一方の菜月です。大学に到着した彼女は「やっぱり家から遠いなぁ……」と不安になっていました。

 ……でも頑張らないと。達哉との約束のためにも、頑張らないと……。

【Jealousy?4】(P127)

 そんな決意も新たに、空を見上げた菜月。お天気の良い休日の昼下がりで、絶好のピクニック日和です。

菜月(達哉は今頃なにしてるのかな……)

 ――木漏れ日の中で、フィーナに膝枕されて鼻の下伸ばして眠る達哉の姿。
 そんな光景が、自然に思い浮かんでしまいます。

菜月(変な想像しちゃった……)

 ブルーになる幼馴染ヒロインでした。


 カメラを達哉側に切り替えます。
 菜月の兄が「特大シュークリーム」を作ったので、達哉の家でみんなで試食しようということになりました。達哉と、フィーナと、妹の麻衣と、従姉のさやかさんと、菜月兄の五人でテーブルを囲みます。菜月兄は、今度リースが店へ来た時にご馳走してやるつもりのメニューなんだと明かします。


【Jealousy.5】(P130)
妹の麻衣と従姉のさやかさん。
碌に出番が無い上、嫉妬シーンはここだけという
可哀想なキャラたち。

さやか「リースちゃん?」
菜月兄「そっか。さやちゃんは知らないよね」
菜月兄「この前、達哉が連れ込んだ女の子」
達哉「じ……仁さんッ!!?」


 ――ピシッ!!
 空気が割れ、空間が暗黒に閉ざされます。
 ――ガチャ! ガチャ!
 妹のコーヒーカップと、従姉のコーヒーカップが、同時にテーブルに叩き付けられました。

さやか「どういうことかなぁ、達哉くん?」(にっこり)
麻衣「お兄ちゃん?」(にっこり)


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ゴゴゴ……


 リースとは「ちょっと放っておけない少女」のことで、「自分はロリコンではない」と釈明してことなきを得る主人公。……妹には、ちょっと残念かもしれませんね。
 ちなみに、さやかさんと麻衣の嫉妬が見られるのはこのコマだけです。あしからず。


 その時、朝霧家の電話のベルが鳴ります。達哉が出てみると、相手は菜月でした。どうやら宿泊先のホテルからかけているようです。
 ……さみしくて不安で仕方がない幼馴染は、結局電話に手を伸ばしてしまったわけですね。でも、「寂しい」なんて正直に言えるわけもありません……。

【Jealousy.6】(P132)

菜月『兄さんがそこにいるの?』
達哉「あ、あぁ。試食用のデザートを持ってきてくれたんだ」
達哉「今ちょうど、フィーナ達と一緒に試食しようとしていたところ」  


 ――ズキン……

菜月『そ……そうなんだ……』

 ……フィーナ……
 今、いちばん聞きたくない名前……


達哉「で、どうした? 何か用事があったから電話くれたんだろ?」
達哉「まさかホームシックってやつじゃないだろうな?」
菜月『ち……違うわよ!!!』 (図星)
菜月『……た、ただ達哉に……』

菜月『……ドラマを録画してもらおうと思って……』 ←いくじなし


達哉「獣医大の方はどうだった」
菜月『うん。ますます行きたくなった』
達哉「……そっか。じゃ、頑張って合格しないとな」
菜月『……うん、頑張るよ。約束だもんね』
達哉「約束?」


 ――「約束」――またその言葉です。
 達哉はまるで覚えがないのですよ。いったいその「約束」とやらが何なのか、この機会に彼女に聞いておこうと思った主人公。
 しかし、その時!

ミア「ひ、姫さま! 達哉さん! た、たいへんです!!」

 フィーナ姫の従者である“ミア”というメイドさんが、飛び込んできます! 何事でしょうか?

菜月『ちょっと、達哉!? どうしたの!?』
達哉「ごめん、また後でかけなおす!」


 何かトラブルが起こったらしいので、早々に電話を切ってしまう達哉。
 ……そんな切り方をされては、菜月の方はたまったものではありません。不安で寂しいから電話をかけたのだというのに、これでは……。

菜月「……駆けつけたくても、ここからは遠いんだからね……達哉……」
 膝を抱える幼馴染です……。


 さて、達哉側では何が起こったのでしょうか?
 ミアが大騒ぎしていた原因は、ぐったりとして意識のない子犬を拾ったからなのでした。このままでは死んでしまうと、すっかり取り乱しているメイドさんです。そんな彼女を見て、やけに心優しい登場キャラのみなさんは、一致団結してこの子犬を救おうと努力します。菜月兄が車をかっ飛ばして、動物病院へ連れて行くことになりました。
 『空腹による気絶』……獣医さんに見せた結果、そう診断されました。人騒がせな子犬とメイドさんです。まぁともかく、これで一件落着ですね。

 ところが先ほどから、この一連の騒動が達哉の胸にひっかかって仕方がありません。前にも同じことがあったような――
 ――いえ、確かに同じことがあったのです! それは達哉がまだ子供のころのこと。学校の帰りに捨てられたハスキー犬を拾った達哉と菜月は、ぐったりしたその子犬をお医者さんの下へ連れていこうとしました。しかしまだ子供だったので、どこに獣医さんがいるのか分かりません。雨の中、傘もささずに獣医さんを探し回った達哉は、高熱を出して倒れてしまいます。そして結局子犬は……助けられませんでした。寝込んでしまった達哉まで死んでしまうのではないかと、菜月は大泣きしたのです。

菜月「死んじゃやだよぉお! 達哉ぁぁあ!!」

菜月「ゴメンね! 私がお医者に行こうなんて言ったから……」
達哉「オレの方こそ、ゴメン……。結局見つけられなくて……あの子犬は……」

菜月「私が動物のお医者さんになるから!! だから……」
達哉「じゃ、それまでは捨て犬がカワイソウにならないように、オレが全部飼うよ」
達哉&菜月「「約束」」


 ……思い出しました。
 それが、菜月の言っている遠い日の「約束」なのです。だから彼女は、今でも獣医学部に行こうとして……。

 ところで、今回助けた子犬はどこにも引き取り手がありません。どうしようかと額を付き合わせる一同。
 そんな中、達哉が名乗りをあげます。その子犬は自分が責任をもって飼うと、申し出るのです。

フィーナ「本当にいいの、達哉?」
達哉「ああ、“約束”なんだ!」



 次の日のことです。
 達哉とフィーナは、さっそく犬達を連れて散歩に出かけていました。うららかな日差しの下で、肩を並べて仲睦まじく歩く、達哉と月の王女……
 二人はそうして、駅前を通りがかります。

【Jealousy.7】(P152-P157) ※ここが「看守」様の報告にあったコマです

菜月「まったく……達哉があんな電話の切り方をするから……」

 その時、駅の改札口から出てきたのは、菜月でした!
 昨晩の電話のことが気になって、予定を一日繰り上げて早めに帰ってきたのです!
 鉢合わせになる、三人。

達哉「こらっ! イタリアンズ(子犬の名前)、駄目だって!」
フィーナ「ふふふっ」


菜月「あ……」
菜月「……達哉……」


 (……フィーナと一緒だ……)
 ――ズキン

達哉「あ……菜月」
フィーナ「お帰りなさい、菜月」
菜月「た、ただいま……」

 
 意外なところで菜月に会った達哉。昨日ようやく思い出せた「約束」のことが、つい頭に浮かんでしまいます。
 ……なんとなく、ちょっと気恥ずかしくなった達哉です。

達哉「お、おかえり……」 (赤面)

 だから、菜月の目を見られなかったのです。それだけなんです。
 ……でも疑心暗鬼に駆られている菜月は、そんな達哉の態度を誤解してしまいます。

菜月「え……?」
菜月(何で目をそらすの……?)  ←少し濁った瞳を上目遣いにした表情。……イイ!
菜月(フィーナと一緒のところを見られたから?)


 さぁ、ドロドロとして参りましたよ。
 菜月も帰ってきたので、とりあえず家へ戻って一休みすることにした主人公。道端でうろうろしていた“さやかさん”と“リース”とも合流して、みんなでぞろぞろ談笑しながらお家へと向かいます。……そんな達哉の背中を眺めながら、最後尾をとぼとぼ歩いている菜月……。

達哉「フィーナはリースと同じで、甘い物には目がないんだ」
フィーナ「達哉!!」 (怒)
菜月「……」


【Jealousy.8】(P161)

 ――ぴた
 菜月が、自分の家の前で立ち止まりました。

菜月「それじゃ、私はここで」
さやか「え? 菜月ちゃんも家でお茶しましょうよ」
菜月「……今日はさすがに疲れているので、おとなしく帰ります」
達哉「リースが来てるって、仁さんに伝えておいてくれないか?」
菜月「……うん」


菜月(やっぱり、達哉はフィーナのこと……) ←ほどよく濁った瞳  

達哉「……?」


 はい。ここまでが『夜明け前より瑠璃色な』一巻の嫉妬さがしです。
 ※ココから先は二巻の内容となります。


 今日の授業は家庭科の調理実習です。みんなでハンバーグを作ります。
 月のお姫様であるフィーナは、料理をすること自体が初めてのことなんです。それでも努力と熱意でもって、丁寧にひき肉をこねていくお姫様……どうやら上手に焼けそうですね。そんな風に楽しそうにお料理をするフィーナの姿を、達哉は微笑ましく思うのでした。

達哉「最近忘れがちだけど、フィーナって月のお姫様だったんだよな」
フィーナ「あらっ。それは私が姫らしくないってこと?」 (意地悪な目つき)
達哉「いやっ! そういうことじゃなくて! オレにとっては姫様というよりは家族に近いっていうか、えーーーっと……」 (焦)
フィーナ「ありがとう、達哉。私も家族の一員だと思われる方が嬉しいわ」 (クスクス)


 とっても素敵な笑顔を、達哉に見せるフィーナ。
 そして……

【Jealousy.9】(P5)

菜月「……」

 そんな二人の背中を、菜月が濁った瞳で見つめています。 

翠「菜月! フライパンフライパン!!」
菜月「えっ!?」
菜月「きゃああああああああああああああああああああああ!!」


 達哉とフィーナに気をとられているうちに、菜月のハンバーグは炭になってしまいました……。


 ――調理実習終了――

達哉「カーボン!?」
菜月「うぅ……」
達哉「フィーナの方は、どう?」
フィーナ「どうかしら?」
達哉「おお! うまそうじゃんか!!」


 やっぱり上手に焼けたお姫様ハンバーグです。美味しそうです。

【Jealousy.10】(P7-P8)

菜月「……」

 まるでずっと遠くにいる存在のように、そんな幼馴染の背中を眺めている菜月。 
 静かに自分のハンバーグの皿を手に取って、どこかへ持っていこうとします。

達哉「……ッ!?」
達哉「待て待て菜月! 何も捨てることないだろう!」


 自分のハンバーグをゴミ箱に捨てようとしていた菜月。それに気づいた達哉は……

菜月「え?」
菜月「これ……食べるの!?」


 食べてみせました。

達哉「炭の味しかしない……。硬い……苦い……」
菜月「だったら食べなきゃいいでしょ!!」



 ――そんなこんなで、授業後です。
 フィーナと菜月を連れて、家へ帰ろうとする達哉ですが、しかし……

達哉「帰ろうぜ、菜月!!」
菜月「ゴメン……私寄る所があるから、先に帰ってて」 (にこにこ)
達哉「なんだ、今日もなのか? 最近多いな」
菜月「……あはは」 (にこにこ)


 不満顔で、フィーナと連れ立って教室を出て行く達哉。笑顔で二人を見送る菜月。
 しかし幼馴染の姿が見えなくなると……彼女の表情は崩れるのです。

 ――バチン!
 その時、そんな挙動不審の菜月の背中が、勢いよく叩かれます!

翠「最近なんか変だよ、菜月! 何か悩みでもあるの!?」
これまた扱いの悪いヒロイン、翠ちゃん。
……だよね? 翠ってこの子のことだよね?

 菜月の親友、“翠”ちゃんですな。ここに至るまで全く出番の無かったヒロインです。漫画版でしか「あけるり」を知らない私には、彼女の苗字すら不明であります。間違っているかもしれませんが、たぶん右の画像の女の子です。

翠「朝霧くん絡み?」
菜月「なななな、なんで私が達哉のことを〜!?」 (焦)
翠「だって、好きなんでしょ?」


 親友には全部バレちゃっていたようです。ちょうど良いので、翠ちゃんに相談にのってもらうことにする菜月でした。

翠「さっさと付き合っちゃえばいいのに」
菜月「む……無理! だって、達哉はフィーナのことが!」
翠「えー? そんなわけないって。だいたい、フィーナさんは月のお姫様なんだよ?」
菜月「……」


 翠が背中を押してあげているのに、まだ一歩踏み出す勇気を出せない親友です。

【Jealousy?11】(P7-P8)

翠「……菜月がしないなら……」
翠「……私が告白しちゃおうかな……」
  ←表情は伺えない。

 ――ドクン

菜月「えっ……?」 (驚愕)
菜月「……翠、もしかして……」


 ――ドクン ドクン ドクン

翠「なーんてね! 冗談だよ、冗談!!」
菜月「えっ? えっ?」
翠「じれったいから、ちょっとからかっただけ」
菜月「ビ……ビックリした……」


 ……はぁ!? 
 何が「冗談」ですか? 何が「からかっただけ」ですか? お前らは「愛」を舐めてンじゃないかと! ンなことで想いを貫いているつもりなのかと! 小一年は問い詰めてやりたくなった管理人であります!! ええい、どいつもこいつも腑抜けなヒロインばかりでありますよ、本作はッ! あーもう、イライラします!

 ふー。ふー。ふー。
 だ、大丈夫です。管理人はいつものダンディな管理人です、イライラしすぎで自分を見失ってなんかいません。
 さぁ、嫉妬さがしを続けましょう。

 とりあえず、翠から「お弁当を作って彼をデートに誘ってみたら」とアドバイスを受けます。……確かに、今日は黒こげハンバーグで失態を見せてしまいました。ちゃんとしたご飯を作ってあげて、リベンジするのも悪くありません。わりと乗り気になってくる菜月です。
 次の休日。朝から早起きをして、いっしょうけんめいお弁当を作った菜月。ドキドキしながら朝霧家のインターホンを鳴らします。……誘うんだ、誘うんだ、誘うんだ、達哉をデートに誘うんだ、ちゃんと誘うんだ……。

麻衣「あ、お兄ちゃんなら、朝から出かけているみたい」

 フィーナとピクニックに出かけた達哉でした。
 
  『幼馴染無残物語』 ―終―   鷹見沢菜月先生の次回作にご期待ください!







 まだだ。まだ終わらんよ。枕を濡らして、「来週こそは」と胸に誓う菜月先生です。

 そして一週間後のこと。達哉と二人で買い物をしていた菜月は、お囃子の音を耳にします。どうやら今日は縁日があるようです。お祭りと聞いて、達哉はなんだか懐かしそうな表情をしました。彼の話ではその昔、名も知らぬ少女と一緒に綿菓子を食べたんだそうです。雲のように白くてふわふわの、甘い綿菓子。とてもきれいで印象的な女の子だったことを、覚えています。しかしどうしても彼女の顔を思い出せない達哉でした。

達哉「そうだ! バイト終わったら縁日に行かないか?」
菜月(そ、それって、デートのお誘い!!) ドキドキドキドキドキドキドキドキ……
達哉「フィーナたちはお祭り初めてだろうから、きっと喜ぶぞ!」
菜月(……みんな一緒なのね


 乙女心がよくわかっていない主人公でした。

 そうしてみんなで縁日に行くことになります。さやかさんの計らいで、朝霧家在住のヒロインは全員浴衣に着替えました。もちろん、フィーナ姫様もジャパニーズ・ユカタで大和撫子な艶姿です。でも……そうと知らずにやって来た菜月は、ただの私服姿でした。

【Jealousy?12】(P42)

フィーナ「へ、変じゃないかしら?」

 フィーナ様は優雅に浴衣の裾を翻します。

達哉「うん……よく似合ってるよ」 (デレデレ)
菜月「……」

麻衣「お兄ちゃんおにいちゃん、私たちは!?」
達哉「似合ってるよ」 (ニヤニヤ)
麻衣「やったね!」
菜月「……」



※こんなチャチなイベントでも、一応「嫉妬」ではあるので、カウントに入れてやってください……

 さて、お祭りに行ったのはいいのですが、まわりはものすごい人だかりです。あっという間にみんなして離れ離れになってしまいます。「うまいこと達哉と二人きりになって、一気に……」とか黒いことを考えていた菜月でしたが、恋の神様はそんなに優しくありません。達哉を求めて彷徨う菜月が見つけたのは、この際どうでもいいフィーナでした。
 そんなフィーナは、一人でぼーっと綿菓子屋を眺めていました。彼女の話によれば、子供のころに一度だけ地球にへ来た時に、綿菓子を食べたことがあるんだそうです。

フィーナ「その時に出会った男の子に、教えてもらったの」
フィーナ「最初、空にある雲ような食べ物って言われても、私、全然想像ができなかったけど……」


 (あれっ……?)
 ――ドクン

フィーナ「初めて食べた綿菓子は、本当に甘くてふわふわで」

 (あれっ……?)
 ――ドクン

フィーナ「あの時のことは、今でも覚えているわ……」 (熱っぽい瞳)

 (でもそれって、それって……もしかしたら、達哉が言っていた思い出の女の子……)
 (そして、フィーナはその男の子のことが……)

 繋がって欲しくない二人の、意外な過去の“繋がり”。
 「子供の頃の達哉を知っている」――それは幼馴染である自分だけの“特権”であるはずなのに、今、フィーナはそれすらも……。

 ショックでした。その夜はとても寝付けない菜月です。隣家の達哉の部屋のカーテンを眺め、ため息をつくばかり。

菜月(やっぱり思い出の男の子のこと、好きだったのかな? 今でも好きなのかな?)
菜月(聞きたいけど、怖くて聞けない……)
菜月(フィーナは同性の私でさえ憧れるお姫様なんだもん。もし達哉のことを好きだったら……) ←勝ち目はありませんね。
菜月(でもこのまま夏を過ぎれば、フィーナは月へ帰ってしまう)
菜月(そうしたら、二人は二度と……)


 私の勝ち……クックック……

菜月(駄目駄目駄目! 何考えてるんだ、私!? そんなのずるいじゃない!)

 ……はぁ!?
 ここでまた管理人がイライラする番ですよ。何そこで正気に戻ってますか? 今、黒いこと考えたんでしょ? 自分の気持ちに正直になったんでしょ? あーもう! 本作のヒロインたちは自分の表面を取り繕いすぎです! もっと正直に生きないと、死んだ後に閻魔様に舌引っこ抜かれますよ!

 そんな読者=管理人の憤慨もよそに、菜月はお布団の上で悶々としながら一夜を過ごしました。そして……
 そして……風邪を引きました。

 窓全開で、一晩中達哉の部屋のカーテンを眺めていたからです。当然の結果です。
 今日は一日、学校もバイトも休むように言われました。おとなしく寝ていることにする菜月です。

 ……しかし午後になると、起き出します。そろそろバイトが始まりますからね。手伝おうと思ってフロアを覗いてみると……。

【Jealousy.13】(P68)

達哉「いらっしゃいませ!」
フィーナ「達哉! 五番テーブルの注文お願い!」
達哉「一番さん、お帰りみたいだからレジの方よろしく!」


 ぴったりと息を合わせて、立ち働く二人の姿が。

 やっぱり、お似合いなんだ……。
 わたしはもう、必要ないんだ……。

 泣きそうな顔で、そんな二人を見つめていることしかできない菜月―― (イイ表情です!)


 その夜のこと。フィーナが菜月の元へお見舞いに来ます。
 やっぱり、大切なお友達なんです。このまま「綿菓子のこと」を彼女に話さないままではおれません。

菜月「あの男の子、達哉だと思うよ」
フィーナ「……なぜそう思うの?」
菜月「この前、達哉が同じ綿菓子の話をしていたの……」
フィーナ「……」


 フィーナも衝撃を受けたような、思いつめたような表情をします。これは……マズイです。菜月は先手を打って、洗いざらいブチ撒けることにします。

菜月「私は達哉が好き!! 子供のころからずっと好き!!」
菜月「フィーナはどうなの!?」
達哉「ほえ!?」


 そんな菜月の叫びを、偶然にも隣家の窓から聞いていた達哉でした。

フィーナ「達哉……」
菜月「えッ!?」
達哉「へ……?」


 どうするどうなる、恋のトライアングル!?
 さぁ、この続きを知りたい方は、本作を購入するか原作をプレイするか小説版を読んでみるか、お好きな方法をチョイスしてくださいねっ!

 当サイト的に言語道断の幕引きをしやがりますから

 ほんとうに、腹の虫が治まりませんよ。そんなものが人としての「強さ」であるはずなもんか。「王女」って立場を言い訳にして、自分の気持ちから逃げてるだけじゃないか。まったく、最近の姫キャラときたら根性が足らん、根性が! 想い人を手に入れるためなら、地球に戦争をふっかけることも辞さないくらいの気概を、何故見せん!? ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブ―――――



 というわけで、今回の嫉妬探しはこれでおしまい。みなさんお疲れ様でした。これにて解散!
 この後は、先ほど述べたような「茶番劇のような恋の幕引き」を見せた後、遺跡探索だかなんだかフィーナ関連のちょっとした事件が起こって、ハッピーエンドの大団円でおしまいです。これ以降で嫉妬イベントがあるのは、管理人がチェックした限りでは二箇所だけ。いずれも漫画版において異様に影の薄いヒロイン“翠ちゃん”のものなので、気にならない方はスルーしてもよろしいかと。(念のために付記しておくと、「P99-P102」と「P111-P113」の二箇所です)
 総合的に見て、「三角関係から生じる切ない嫉妬」という点については、それなりに楽しめた作品ではありました。……そういう楽しみ方をしたいのなら、原作をプレイした方がずっと良いのかもしれませんが……。



 第一報告者の「看守」様、読んでますか〜? 管理人もやり遂げましたよ! それどころか、頼まれてもいないのに二巻のチェックまでしちゃいました。
 誰も褒めない、誰も認めない、誰も気に留めない『嫉妬さがし』。

 なのに何故、ボクらは『嫉妬さがし』をするのか? ――決まってる。
そこに「嫉妬」があるからさ。


漫画として
 う〜ん……。もし友人に「これ、買うべきか買わざるべきか?」と尋ねられたならば、その時は迷わずに「買うな」と答える作品であります。本作の絵師様の絵が下手だとは思いません。それなりに画力のある方です。しかし、本作のように原作をなぞったコミカライズの仕事を、任せるべき人ではないような気がします。アンソロや四コマ系の仕事をガンガン与えて、長所を伸ばしていくべき方でありましょう。特に「キャラの描き分け」が出来ていない点が、読んでいて苦痛でありました……。
 菜月ルートを下敷きにしている点にも、少々疑問が残りますな。そうするしかなかった事情もなんとなく分かるのですが……「お姫様がホームステイに来る」という点が原作を特徴づけている特殊設定であるのに、菜月ルートではこれが完全に浮いてしまっているのですよ。ぶっちゃけ“月のお姫様”がいなくても、全然通用するお話なんです。それゆえ私のように原作を知らない者は、読後に「……だから、何が言いたいの?」という感想を抱いてしまうわけです。かと言って原作ファンの皆様には、前述の絵柄の問題で受け入れられにくいモノをもっている漫画です。それでは本作は、一体どういう層をターゲットにした商品なのでしょうか……?
 ん〜。編集部はもうちょっとよく考えてから、連載を始めた方がよかったのでは?


夜明け前より瑠璃色な(漫画版)  総合評価
嫉妬度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆3
修羅場度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆1
ヤキモチ量 ★★★☆☆☆☆☆☆☆3
変な魅力 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆1


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