ガイド
REALTIME
嫉妬さがし
アニメ『スクールデイズ』のための特別な嫉妬さがし。恐怖の週一更新。
リアルタイム嫉妬さがし



<はじめに>


 ドキドキハラハラ、ノンストップドラマティック嫉妬さがし。
 ――それが『リアルタイム嫉妬さがし』です。

 アニメ『スクールデイズ』の放送開始を記念して、管理人が毎週、本作の『嫉妬さがし』を書きます。
 番組がどれだけ続くのか知りませんが、2クールもやるなら半年間書き続けなければなりません。さらに普段の『嫉妬さがし』とは異なり、「結末が分かっていない状態」から書いていかなければなりません。ある程度は原作から予測がつくとしても、管理人も少し不安であります。万が一、「嫉妬全然ナシ」の流れになった場合には――管理人の阿鼻叫喚が木霊します。再びサイト内がお葬式になりますよ? こりゃあトンでもない企画です。

 原稿を落とす恐怖!
 先の展開を読めないスリル!
 そして、それでも嫉妬を求める熱き血潮!

 
『にゅーくりあ・しっと』夏の陣が、ココから始まります!!


より細かい説明については、以下の記事をお読みください。


1、『リアルタイム嫉妬さがし』特有のシステムについて。

<ポルナレフくん>
ポルナレフくん
この企画のアシスタント、“ポルナレフくん”
色んな意味で、彼を貼るのはこれ一回ポッキリにしたい。
 通常、当サイトのアシスタントは“サイトの中の少女”が執り行っておりますが、この企画のみ“ポルナレフくん”がサポーターになります。
 ……とは言っても、彼は普段は出てきません。不慮の事故が起こった場合――例えば、「嫉妬も修羅場もまるでない展開になった場合」「トンでもない超展開になった場合」「主人公・伊藤誠が視聴者を裏切る行動に出た場合」「管理人が週の原稿を落とした場合」のみに、この“ポルナレフくん”がペタッと貼られます。

 つまり、この企画が平和裏に運営されている限り、ポルナレフくんは出てきません。管理人の悲鳴と閲覧者のみなさまの阿鼻叫喚が聞こえてきた時こそが、彼の出番です。ですからポルナレフくんの仕事が増えないことを、みんなで祈りましょう。
 なお、何故ここで「ポルナレフ」なのか理由が分からない人は――ご自分で検索するなどして、調べてみてください。分からなくても大丈夫です。
 むしろ、分からない方が人生を楽しんで過ごせます。


<伊藤誠メーター>
 原作ゲーム『スクールデイズ』で御馴染みの、このメーターのことです。
伊藤誠メーター
人呼んで、「伊藤誠メーター」
数々の悲劇とポルナレフの焦りを産んできた計測器。
原作のアレに似せた管理人が自作したため、ちょっとヘボい。

 これは主人公・伊藤誠が、今どっちの女に気があるのかを示すためのゲージです。ゲームでは画面上部に表示され、選択肢によって左に寄ったり右に揺れたり、フラフラフラフラします。浮気根性炸裂の本作を象徴する、素晴らしいシステムです。
 ですから、アニメ版でもこれは必要ですよね! 毎週の『リアルタイム嫉妬さがし』の最後に、その回の内容からメーターをどちらかに傾けます。 メーターの振り方に異議がある人、期待がある人などは、当サイトのメールフォームから野次馬を飛ばしてください。反映されます。……メーターが「言葉」方面に振り切れているのに、誠が「世界」に告白なんかした日にゃあ、“ポルナレフくん”の出番ですよ。

 なお、ゲームとは違って、このメーターの位置は次週まで持ち越されます。(原作では一話ごとにリセットされる)


<管理人の嫉妬センサー>
今回の【嫉妬センサー】
 感度:80%
   安全です。

 毎回、レビューの冒頭にこのような表示がなされます。
 この企画はリアルタイムで進行していくため、最終的には管理人の体力勝負になります。当然、レビューを書く日の体調も影響しちゃったりします。特に疲れきっている場合などには、普段なら絶対に反応するはずの「イイ嫉妬!」を見過ごしてしまう可能性もあるわけです。そうなると責任問題ですよ、これは。
 この「嫉妬センサー」は、そのレビューを書いた時のノリと気分を0%〜100%で表示するものです。70〜80%ぐらいが「普段の管理人のノリ」です。100%はちょっと「ハイテンションすぎ」になります。50%以下になると「不調である」と言えるでしょう。レビューの信頼性を探るための、大体の目安にしてやってください。
 なお、第一回目のみ記念として「120%」の超敏感センサーで書いております。本気になった管理人を見てやってください。



2、毎週の更新日。

 ネタバレになるのを避けるため、もっとも後に放送されるテレビ大阪(毎週金曜日深夜放送)の放映日以降となります。ですからタイミング的に、土曜日・日曜日・月曜日・火曜日のうちのいずれかです。

 但し。
 なにしろ管理人のことですので、原稿を落とすことも考えられます。録画に失敗することもありえます。『リアルタイム』の恐怖、ここにありです! そしてそんな時こそが“ポルナレフくん”の出番なのです!!
 また、そういう欠番レビューが出た場合、時間がある時にちゃんと埋めていきます。しかしそれよりも、最新のレビューを書く方が優先されます。ドンドン置いていかれたら堪りませんからね。



3、元永監督と、言葉様と、わたし。

<元永監督>
 このアニメ『スクールデイズ』の演出・総監督をなさっている方です。管理人はこの方に超個人的な恨みがある(大好きな『Phantom of Inferno』のOVA版の内容を台無しにしてくれた)ため、本作のレビューを行っていても、何かにつけてコキ下ろされる運命にあります。脚本も作画もみんな彼の責任にされてしまいます。作中に嫉妬がないと、何故かこの人が罵倒されます。……でも本当は、わりと好きなんですよ? だからだから、どうか本作を成功させてください。貴方のことを見直させてください。


<言葉様>
 本作のヒロインの一人“桂言葉”のことです。管理人は宗教的な理由により、本来ならば彼女の名前の後に“様”をつけなければならないのですが――それではキリがありませんので、本企画の最中はずっと「敬称略」で通させて頂きます。教団の方々にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力のほどを。
 ……はい。こういうのを「宗教的な理由」って言うんですよ。また一つかしこくなりましたね。


<わたし>
 管理人のことです。



4、その間SSはー?

 書いてるってばッ!!


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<第一話:「告白」>

今回の【嫉妬センサー】
 感度:120%
   やりすぎです。


知ってる? 携帯電話の恋のおまじない。
好きな人を、携帯の待ち受けにして――




 その子が同じ電車だと気付いたのは、二学期の初めだった。
 その子について知っていることは、隣のクラスだということ。
 本が好きらしく、いつも行き帰りの電車で読んでいる。

 単に毎日同じ電車に乗っているだけの、ほんの小さな発見だったはずなのだけど……。
 それからというもの、俺は、彼女のことが気になり始めていた。

 だからといって、詳しく調べまわることをしたりとか、ましてや声をかけるなんてことをするわけじゃなく……。
 ただ彼女――“桂言葉”を遠くから眺めていられるだけで、その日がちょっとは、マシになるような気がしていたんだ。



 主人公“伊藤誠”は、毎日同じ電車に乗る“桂言葉”という少女に憧れていました。
 遠くから彼女の横顔を覗き見て、ただ納得するだけの「淡い恋」。……誰にでもそういう時期って、ありますよね?

 それでもなんとなく、最近クラスで流行はじめた「恋のおまじない」というのを思い出して。
 さりげなく携帯電話をかざして、フレームの中に映る“桂言葉”の姿を――写真に収めます。

 青春の甘さと痛み、学生時代のセピア色の思い出たち――そんなものを思い起こさせる、柔らかなメロディが流れます。
 そしてここで、本作のタイトルロゴがデデンと表示されるのです。
 ……あれ? あれれ?

【嫉妬CHECK!】

 ――パリーンッ! 
 
 まるでガラスを叩き割ったように、タイトルロゴが粉々に砕け散りました


 この演出は――
 さっきまでの穏やかな雰囲気も一転、番組の頭にこんな演出を加えるとは――

 や、やる気か!?
 やる気なのか、元永監督ッ!!!

  うっひょ〜〜い! 期待するぜい!

「こんな感じで砕け散るタイトルロゴ」
※管理人自作のロゴで再現したため、作中のものとはちょっと違います。
(第一話、00:03経過ころ)





知ってる? 携帯電話の恋のおまじない。
好きな人を、携帯の待ち受けにして――


 ……馬鹿馬鹿しい。
 思わずそんな「おまじない」に縋ってしまいそうになった自分が恥ずかしくて、軽く自己嫌悪に陥る誠くんです。……まぁ、年頃の男の子ですからね。やっぱりさっきの写真は削除しようと想って、携帯のパネルを操作していた誠。するとそのディスプレイに、さっと影が差しました。

???「おーい。何見てんのー」
誠「うわぁああああ!?」


 同じクラスの、ちょっと口やかましい女の子。彼女の名前は“西園寺世界”です。
 ちょうど二学期の席替えをやっていたところで、どうやら彼女が誠の隣の席になった様子。

世界「今日から隣の席。よろしくねっ」
誠「はいはい」 (鬱陶しそうに)
世界「ね、伊藤ってさ」
誠「なに?」 (煩わしそうに)
世界「四組の桂さんのこと、好きなんだ?」
誠「!!!!!!!!!!」


 しっかり見られちゃっていました。


知ってる? 携帯電話の恋のおまじない。
好きな人を携帯の待ち受けにして三週間、
誰にもバレなかったら、恋が成就するってやつ!



 問い詰めたい。このクラスメイトを小一時間くらい問い詰めてやりたい。というか、この「誤解」について絶対に他人に話さないように、釘を刺しておかなければ。
 しかし授業が始まっていますので、おしゃべりはできません。だから――
 
 『もうほっといてくれ!』
 『隠さなくていいよ。彼女可愛いもんね』

 『おまじない何日目だったの?』
 『初日!』


 お互いのノートの端にメモを書きっこして、お話するのです。学生時代にはよくやりますよねー、こういうの。管理人は大学でもやってましたが……。
 ちなみにこの「書きっこ」、男女が肩をひっつかせて夢中になってやっていると、傍からはマジでイチャイチャしているように見えるんです。管理人もコレで誤解をされたことがありまして――ま、まぁ私のことはどうでもよろしい。ともかく、一般論として「そういう風に見える」わけで、本作でも――


【嫉妬CHECK!】

 刹那「……」

 世界の幼馴染であり、クラスメイトである“清浦刹那”が、二人のことをじーーーーーっと見つめています。

「誠と世界の様子を覗き見る清浦刹那」
(第一話、00:05経過ころ)




 授業後になりました。でも誠くんは憂鬱な気持ちを隠せません。
 ……誰にも言っていない、心に秘めた想いだったのです。それを他人に知られちゃったことだけでも恥ずかしいのに、その相手がよりにもよって口やかましい女同級生ときたもんだから、ため息の一つも漏れるというもの。

世界「ねぇ、話があるんだけどー」

 その本人は、いけしゃあしゃあと話しかけてきます。「どこかで二人っきりで話しがしたい」とか言い始めて、強引に屋上まで連れ出されてしまいました。彼女は天文部の幽霊部長をやっており、普通なら誰も入れない屋上のカギを持っているのです。
 この期に及んで何の用だと、つっけんどんに食って掛かる誠。世界はそんな彼に自分の携帯を見せ付けます。

世界「じゃーん!」
誠「おわッ!!」


 携帯の画像は、仲よさそうに一緒に映っている世界と、“桂言葉”――
 どうやらさっきの女子の体育の授業は、言葉のクラスと合同だったようです。身体の弱い言葉がグラウンドの隅っこで見学していたので、世界も仮病を使って彼女に近づいたのでした。メルアドも携帯番号もゲットして、お友達になってきたようです。……どうしてわざわざ、そんなことをするのでしょうか?

世界「伊藤に気を遣ったんだよー。携帯覗いちゃったからねー」
誠「……」 (←不機嫌)
世界「桂さんってね、あんなに可愛いからクラスで浮いているらしいよ。友達とか全然できなくて、寂しかったんだって」
誠「そ、そうなのか!?」 (←興味津々)


 なんにせよ、初めて“麗しの桂さん”との接点ができたわけです。誠としても彼女からの情報が気になって仕方ありません。
 でも……だからって……。もう放っておいてくれって、言っておいたのに……。

世界「伊藤って結構女子に人気あるんだよー」
誠「俺が!?」
世界「その伊藤に好きな人がいたっていうんだから、これは“女子代表として”無視できないじゃないー」


 なんだよ、それ……。結局は興味本位で、他人の恥ずかしい秘密を突付いているんじゃないか……。
 それに「女子代表として」――それって、女子の間でゴシップネタにするってことじゃないか!

誠「……誰かに」
世界「?」
誠「もう誰かにしゃべったのか!?」


 血相を変えた誠の様子に、さっきまで傲慢なほどに馴れ馴れしかった世界が、怯えを見せます。

世界「な、なんか伊藤こわーい。……大丈夫だよ、もう誰にも言わないから」
誠「……“もう”?」


 カッと、頭に血が昇りました。
 “もう”てことは、今この瞬間までに誰かに話したってことじゃないかッ!? コ、コイツッ!!

誠「“もう”って、どういうことだッ!」

 世界の肩に掴みかかって、乱暴に屋上の金網に押し付けます。


【嫉妬CHECK!】

 世界「……ぃたい……」

 むっちゃ切なそうに呻く世界。

 ……この時の世界の内心を推し量るのは、難しいですね。
 ただし。ココは第一話で唯一「誠と世界が素になっている」シーンなので、とても重要です。第一話では終始「自分を作っている」感のある世界ですが、この場面だけは違います。チェックしておく必要があるのです。

 誠に怒鳴られた世界。
 金網に押し付けられた世界。
 その時彼女のスカートがめくれ上がり、露わになった太ももがアップになります。

誠「うぁ、ご、ごめん!」 (←我に返る)
世界「……誰にも言ってないよ」
誠「本当に? よかった……」
世界「分かったら、どいて? これって誰かに見られたら、超やばいんですけどー」
誠「ご、ごめん! 俺、動転してて……」
世界「いいよ。伊藤は真面目なんだよねー」

 
 そんな会話の流れている最中、世界がスカートの裾を直しているカットが挿入されるのです。
 管理人はこのシーンに注目しています!

 めくれて露になった太もも = 思わず曝け出してしまった秘めた本心
 裾を直して太ももを隠す = 再び本音を覆い隠そうとする


 このような女心の機微を暗示した、映像表現の一種であると思われるからです。
 ……か、考えすぎじゃありません! 意味のないカットだとか、思っていけません! ここは元永監督を信じようじゃありませんか! 

 このように考えると、先ほどの「……ぃたい……」こそが、彼女の真の胸の裡ということになります。
 本当は、何が痛かったのか……?
 さぁ、録画してある方は、「……ぃたい……」を50回聞きなおしましょう!

「金網に押し付けられた世界」
(第一話、00:10経過ころ)


世界「……ね。ちゃんと応援してあげようか?」
誠「え?」
世界「冗談とかじゃなくて、私がちゃんと手伝ってあげる! 伊藤の片想いが実るように!」


 何故だか知らないけれど、そういうことになってしまいました。世界はトントンと話を進めてしまうタイプなので、誠がぼんやりしているうちにそう決定してしまうのです。
 本音を言えば、誠だってちょっとだけ彼女に期待していたのかもしれません。もしかしたら、もう少し“桂言葉”に近づくことができるかもしれない――


……
………

 黄昏の影が屋上に落ちてきます。
 「どうしてこうなったのだろう……?」と、未だに状況の激変に戸惑っている誠。そんな誠を放っておいて、世界はさっさと帰ってしまいました。彼女が昇降口で下履きに履き替えていると――


【嫉妬CHECK!】

刹那「……世界」
世界「刹那!? 待ってたの?」


 幼馴染の“清浦刹那”が、ひっそりと現れました。口数の少ない不思議ちゃん系の女の子なんです。よく似たタイプでは――というか、まんま『機動戦艦ナデシコ』の“ホシノルリ”ですね。

刹那「……伊藤と何の話だったの?」
世界「あれ、知ってたの。あー、なんでもないよ、伊藤って面白いから、ちょっと友達になってきた」

 下履きを右足→左足の順に履いている世界。……んー、動揺しているような暗示はありませんね。ここで左足から履いていると、色々と深読みできて面白かったです。監督さん、もっと頑張って。

刹那「……」

 刹那は授業中の時と同じように、そんな世界の背中を見つめています。

「世界を見つめ続ける清浦刹那」
(第一話、00:11経過ころ)




<翌日>

『今日桂さんと三人で一緒にごはん食べようって言っているから ヨ・ロ・シ・ク』

 授業中、昨日のように世界と「ノートの書きっこ」をしていたら、こんな爆弾発言です。き、昨日の今日でッ!?
 (※原作では、写真のことがバレてから言葉との初めての昼食にこぎつけるまで、かなりの日数が費やされたことになっています)

 伊藤誠はおおあわてです。テレビの前の管理人もおおあわてです。
 原作は「世界と二人で言葉のことを探っているうちに、段々と彼女に惹かれていった」という筋書きになっていました。しかし次の日に言葉と接触するのでは、アニメ版は「やや世界が不利」な展開なのかもしれませんねぇ……。

 ともかく、なし崩し的に“桂言葉”と引き合わされることになってしまいました。ただ遠くから眺めているだけでよかったのに……。内気な男の子に、こーゆーおせっかいはたまったもんではありあません。「想像するだけで足がガクガク」してしまいます。
 嫌がって抵抗する誠を、それでも無理矢理に屋上へと引っ張っていく世界。

誠「もう諦めるし!」 (←まだ何もしてないのに)
世界「何言ってんの! ……あ、そうそう! 桂さんの好きな人について聞いたよ」
誠「……えぇ!?」 (←むっちゃ反応する)
世界「気になる人はいるけど、好きとかそういうところまでいく人はいないって」
誠「気になる人はいるのか……」
世界「いちいち凹むな!」
誠「そっか、もうそこまで分かれば、満足……」
世界「ばかばか! 
想いは願っているだけじゃ叶わないんだよ!
誠「うぅっ……」



 ええいっじれったい! ――とばかりに、屋上まで引っ張り上げられます。鉄扉の外へ押し出されると、そこには――憧れの美少女が待っていました。
 桂言葉……ただ遠くから眺めていただけのあの子が、目の前にいるのです。思わず惚けてしまいます。知らず知らずのうちに鼻の下も伸びてしまいます。

言葉「どうも。はじめまして、桂言葉です」

 手作りの豪華なサンドイッチを持ってきていた言葉。よかったらどうぞと、世界と誠の方へ差し出します。
 ……これには管理人も少し驚きました(※原作では近所のベーカリーで買ったパンでした)。言葉の手料理といえば、原作を知っている人ならば真っ先に「芋弁当」が思い浮かびます(※リニューアル版では芋弁当は修正されています)。味の方もからっきし駄目だったはずだったんですが――
 ガッチガチになっていた誠は、言葉に勧められるままにサンドイッチに手を伸ばします。ぱくり。

誠&世界「「あぐう゛!?」」

 ……あ、アニメ版でもちゃんと料理がダメだったみたいですね。
 よかったよかった。これでひとあんしんです!

言葉「おいしくなかったですかぁ……?」
誠「!!! な、何言ってるんだ! 初めての味だから舌が驚いただけだよー!!」

 

 言葉手作りマスタード満載のサンドイッチを、手当たり次第に口の中に突っ込む誠。原作とは違って、アニメ版の誠くんは意外にがんばりやさんです。じたばたともがく彼の様子を見て、なんだか楽しそうにしている言葉。(これなら結果オーライ!)と喜ぶ誠くんでした。こんな間近でお話をできたこと自体が、夢のようなのです。

誠(あー、やっぱ桂さんかわいいなー)


 そんな浮かれ調子の誠は、その夜、一大決心をします。
 世界に電話をかけて今日の礼を言うと共に、彼女にも自分の決意を伝えます。

誠『俺、すごく感謝してるんだ、世界に!』
世界『ほんとー?』
誠『……世界。俺、明日、桂さんに言おうと思う』


【嫉妬CHECK!】

世界『……え……?』
誠『振られるかもしれないけど、ちゃんと今の気持ちを伝えようと思う!』

世界『…………。男らしいぞ、誠……』
誠『世界?』
世界『誠なら、大丈夫だよ』
誠『サンキュ!』
世界『頑張ってね!』


 よーし後は当たって砕けるだけだと、誠は力みます。
 一方の世界は、真っ暗な自宅のベッドで寝ていました。

世界「よし……がんばれ……」(掠れ声で)

 ……弱い。嫉妬シーンとしてはかなり弱いです。世界の表情が割り切ったもののように感じられます。これじゃダメです。監督なにやってんのー!
 ですが、この時の世界の格好がなんとなく「さっきまでオナニーしていた」ような姿なので、ここまでチェックポイントに入れておきました。一応パジャマを着ているのですが、下半身だけはすっぽんぽんです。(ぱんつの有無は確認できず)

「誠との電話中に切なくなって、オナニーをしてしまった(と思われる)世界」
(第一話、00:19経過ころ)




<さらに翌日>
 
 女子の体育の時間です。
 世界はまた仮病を使って、見学をしている言葉に近づきます。

言葉「あの……西園寺さん」
世界「な、なに?」 (←やや緊張気味)
言葉「伊藤君から、告白されました」
世界「……。へー。知り合ってすぐに、不躾な奴だね」 (←もう知ってるくせに……白々しい)
言葉「私、お受けしました」



【嫉妬CHECK!】

世界「……ぇ……」


 たった一言ですが、ここは要チェックです。世界が「微妙に」揺れます。第一話の世界はそういう立場ですからね、この演技をこなしてみせた河原木さんに拍手です!
 この「……ぇ……」には、万感の思いが篭っています。世界が、誠の前で演じ続けていた通りの人間であるならば、こんな台詞は漏れないはずです。とはいえ、本当に裏で腹黒いことを考えていたのならば、もっと大いに驚いたことでしょう。この「微妙さ」こそが、西園寺世界(というか、所謂「普通の女の子」)の本質だと思われます。
 また、この時に一瞬だけ世界の表情が歪みます。見逃してはなりませんよ。

「揺レル セカイ」
(第一話、00:23経過ころ)


世界「そ、そう! よかったね!」

 まだまだ話を続ける言葉です。

言葉「前に気になる人がいるって話したの、覚えていますか?」 (※アニメ版の設定によれば、まだ二日前のことです)
世界「覚えてる覚えてる。ダメだよう、誠とデート中にその人のこと思い出したりしたらー」
言葉「気になってた人って――伊藤君なんです」


【嫉妬CHECK!】

世界「……ぇ……?」


 さぁさぁさぁさぁ、ここもチェックですよー!
 さっきの「……ぇ……?」とこっちの「……ぇ……?」を聞き分けることができるようになれば、貴方ももう一流の嫉妬学者です! 前に挙げた方は、半ばこうなることを覚悟をしていたために、音量はやや低めなんです。動揺もごく短い。しかし今回は音量は高めで、心の揺れ幅が大きめです。

 根拠があります。前者の「……ぇ……?」では、世界は首をかしげただけ。しかし後者の「……ぇ……?」の時は、世界が身体ごと震えているのです。この違いは、みなさんが想像している以上に重要なことなのです! 
 両者の比較から導かれる解は、一つです。世界がこの段階において、「誠と言葉が付き合うことになるかもしれないが、言葉の方はまだまだそれほどノリ気ではないだろう」と踏んでいたということです。タカをくくっていたのですよ。

 ――この一シーンだけでここまで熱く語れるサイトは、世界中でも当サイトだけでしょうね、きっと……。

「揺レル セカイ2」
(第一話、00:22経過ころ)


 電車の中で、目でチラチラと言葉のことを追っていた誠。そんな彼の視線に、言葉は気付いていたのでした。そうして誠のことを気にしているうちに、どんどんと意識するようになっていたのです。

世界「じゃあ、両思いじゃん」
言葉「はい。今朝伊藤君に告白されて、嬉しかったです!」

言葉「私、西園寺さんにすごく感謝してるんですよ。」
世界「……?」
言葉「西園寺さんが、伊藤君に引き合わせてくれたんですよね? そうじゃなかったら……伊藤君と知り合う機会なんてなかった」
言葉「
想いは願っているだけじゃ通じないですもんね
世界「……同じこと、誠にも言ってやった」




……
………

 暮れなずむ、がらんとした駅のホーム。
 誠がぼんやりとベンチに座っています。ここで言葉と待ち合わせているのです。そこへ――

世界「学校で言わないんだもんなー」
誠「せかい?」
世界「……いいよ。学校じゃみんなが聞いているから、言いにくいもんね」


 どこか咎めるような口調の世界が、やってきたのでした。 

 誠は彼女にお礼を言います。言葉のことが大成功に終わったのは、すべて世界のおかげなのです。
 ……しかし、どうしてこんなにも親身になってくれるのでしょうか? いくら「おまじない」の邪魔をしてしまったお詫びとはいえ、ここまで手を尽くしてくれるとは思ってもいませんでした。

世界「楽しいからだよ」
誠「それだけ?
世界「他に何があるの? 他人の恋愛ほど、見てて面白いことないよー」
誠「はー、なんだか、でっかい借りができた気分だ」
世界「でっかいよー。もう一生賭けても返せないくらい、でっかいよー」
誠「うぇぇぇ」



【嫉妬CHECK!】

 電車が来ます。駅員のアナウンスが、ホームに響き渡ります。

世界「う・そ」
誠「でも、必ず返すから!」
世界「そう? 無理しなくてもいいよー」
誠「無理しても、絶対!」
世界「……ふーん。じゃあ、お礼に何してもらおっかなー」
誠「なんでもするよ」


 電車が入ってきます。ホームに風が流れ込んで、空気が揺れます。
 ……世界の姿が、誠の目の前で揺らいでいました。

世界「……じゃあねぇ……」
誠「ゆっくり考えてろよー。ホラ、電車来たし、今度いつでも――」



 電車が通ります。


 世界が、誠に、唇を押し付けました。

 時が、止まります。

「舌まで入れた世界」
スクールデイズ屈指の名場面の一つ。
(第一話、00:24経過ころ)




誠「――せ、せかっ」
世界「…………こんだけで、いいや」


 発車のベルが鳴り響きます。
 閉まり始めたドアの中に駆け込み、笑顔で振り向いた世界。

世界「デート、頑張れ!」

 ………
 ……
 …

 
「はぁ、はぁ、はぁ……」

 電車の中。
 笑顔の仮面を外し、唇を噛み締める。


――想いは願っているだけじゃ叶わない――

 自分で彼にお説教した、その一言が突き刺さる。

 誠とお話ができるのなら――
 恋のキューピットになることで、誠を眺めていられるのなら――

 そう思っていた、だけだったのに。


 こらえきれなくなった拳が、震える――


「想いは願っているだけじゃ叶わない」
自分自身が願っているだけだった。
(第一話、00:25経過ころ)


今回の伊藤誠メーター

メーター・第一話



<第一話まとめ>
 ここで「Plastic love〜!」と唄を歌いたくなるところですが、アニメ版では入学式の日のカットが入ってしまいます。……うーん、確かに象徴的な立ち位置で面白い絵だとは思いますが、「頬を赤らめて駅へと急ぐ言葉」のカットを省くとは何事ですか! 本音を曝け出して打ち震える世界と、希望と期待に満ち溢れた言葉――この「対比」が絶妙だった原作のラストは、無理に改変を加えなくてもよかったのに……。
 アニメ版ではそれよりも、「誠が言葉に告白するシーン」と「世界が誠にキスするシーン」を対比させているのです。両者ともに、肝心なところで電車が通る演出がなされていますので、このへんはかなり意識して構成を練っています。しかし……うーん、文脈上はそれでいいかもしれませんが、映像としては原作の方がインパクトが強いです。とりあえず言っときます――「元永監督、何やってんのー!」
 また、これは個人的な意見なのですが、最後の電車内のシーンで「世界の携帯の待ち受け画像が誠になっている」ことを魅せるべきなんです。非常に美しい流れになるはずです。震えながら、涙目になりながら、世界は携帯を取り出すべきなのです。冒頭のおまじないのことを、ここで視聴者に思い返させるべきなのに――んー残念ですねぇ。原作の方もそうでしたが、アニメ版でもこの点を考え直してくれなかったのか……。

 ……と、監督については個人的な恨み(『Phantom of Inferno』のOVA版のこと)があるのでついつい辛口になってしまいますが、全体的にみてとてもよい仕事をしてくれたと思います。まさかここまで丁寧に作ってくれるとは思っていませんでした。元永監督GJ!! 超GJ!!
 ……第二回目以降も、このクォリティを維持してくださいよー。

 ――ハイ。『リアルタイム嫉妬さがし』、こんな感じで続いていきます。
 今回は第一話ということで、嫉妬センサーの感度を最高にして臨みました。しかし次回以降はもうすこし簡素になりますよ。なんせ長丁場になりますからねー、もうすでに息切れが始まっていますから……。


次回、『スクールデイズ』第二話!
「二人の距離」

 原作に精通している人なら、このタイトル名だけで「言葉ルートに入る」と分かるのですが……はたして、本当にそうなるのか!?
 管理人の体力は最後まで持つのか!? SSを書く余力はひり出せるのか!? 他のコンテンツはどうするつもりなのか!?
 次回も監督は褒められるのか!? それとも罵声を浴びせられるのか!?
 そこに嫉妬・修羅場はあるのだろうか!?
 ドキドキハラハラ、ノンストップドラマティック嫉妬さがし――『リアルタイム嫉妬さがし』第二回目にご期待ください!


→第ニ話へ

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<第ニ話:「二人の距離」>

今回の【嫉妬センサー】
 感度:90%
   まだまだテンパりすぎ。


『完全必勝! 恋愛攻略マニュアル2007』


 そんなタイトルの本を、一生懸命読んでいる誠くん。
 お勉強するのは結構なことですが、少しは場所柄を弁えた方がいいのかもしれませんね。

 ――ここは駅のまん前。言葉との初デートの待ち合わせ場所。
 恋愛攻略マニュアルを読みふけっていて、誠くんは全然気付いていません。
 「彼女」である言葉は既に到着していて、そんな誠くんの面前でお目々をパチクリさせていることに。

 ………
 ……
 …

 本屋に行ったり、ゲームセンターに行ったり、ファミレスに寄ったり――恋愛マニュアルの通りに、デートプランをこなしていく誠くん。
 楽しいです。憧れの言葉と一緒に遊んでいるのですから、楽しくないはずがありませんよ?
 ……ただし、喜色満面でエンジョイしているのは誠くんだけ。言葉の方は、どこかズレている誠のエスコートに、やや苦笑気味です。
 
 そんなこんなで、初デートも終わります。
 別れ際、どさくさに紛れてちゅーまでしちゃおうとする誠くん――でしたが、あっさりと言葉にかわされてしまいました。とさ。

 …
 ……
 ………

 はい、ここでオープニングが流れます!
 原作の『Still I love you』はとても切ない曲でしたが、アニメ版のテーマソング『Innocent Blue』は一転してポップな曲調です。

 チャッ チャッ チャチャッ♪ ハイ!


【嫉妬CHECK!】

 はい、ここでストップ。OP開始から約1.5秒後に、ほんの一瞬ですが、どうにも気になるカットが入るのです。
 これは別段「嫉妬シーン」であるというわけではありません。しかし今後の展開を暗示している、もしくは大きな影響を与えていくと思われるものです。
 
 意味ありげに、二つのアイテムがクローズアップされるのですよ。
 一つは『真っ赤なマフラー』
 もう一つは『キーホルダーの付いた鍵』
 これらの品々は第二話までに登場していませんから、今後のエピソードにおいて問題になるのでしょう。

 さて。「マフラー」から第一に連想されるのは、「誠へのプレゼント」ですよね? 世界か言葉のどちらかが、クリスマスにマフラーを贈ろうとする、そういった展開が真っ先に思いつきます。
 ただ、これは管理人の推測なのですが、マフラーが関係してくるのは「世界」の方ではないかと思うのです。言葉は良家の子女ですが、編み物なんかが得意そうな印象はありません。なんとなく世界の方が、こそこそと隠れてこういうものを編んでいそうじゃありませんか? 言葉の場合、財力にモノを言わせて高級ブランド品のマフラーを買ってきそうです。
 やー、それにしても本当に「真っ赤な」マフラーですねぇ! どぎついレッドカラーですよ? こんなものを首巻いていたら、血飛沫が噴出しているように見えるかもしれませんねぇ、ハハハハハハハハ! …………いや、冗談ですよ? 冗談です。

 次はもう一つのアイテム、「鍵」について注目してみましょう。
 もし貴方が原作版をプレイしたことのある方ならば、どうか思い出してみてください。原作において「鍵」というアイテムが問題になったのは、どのルートでしたか……?
 また、原作をプレイしたことがない方であれば、どうか私と一緒に推理してみてください。鍵は、形状的に「家の鍵」であると思われます。安っぽい「マヨちゃん人形(原作の開発元Overflowのマスコットキャラ)」のキーホルダーが付いていることから、豪邸に住む言葉の家の鍵とは思えません。つまり、世界か誠の家の鍵だということになります。しかし世界に関係してくるであろうアイテムは、先ほどの「マフラー」であると思われます。ならば鍵の方は「誠の家の鍵」であると考えた方が、バランスが良さそうですね。
 この物語の主人公の家の鍵です。もし……、もしですよ? 彼のことが好きで好きで、周りのことなんか目に入らないぐらい好きになった女の子が、「愛しの彼の家の鍵」を手に入れたら――どうすると思いますか? 当サイトの常連である貴方様であれば、その使い道くらいたやすく想像がつきますよね……?

 いずれにせよ、この二つのアイテムは絶対に物語の要素に絡んでくるはずです。
 でなければ、OPのこんな目立つ箇所にカットが入るはずありませんからね。

 『真っ赤なマフラー』と『家の鍵』――これらはいったいどういう使われ方をするのか? 今のうちから妄想力を駆使して、予測をつけておくのも面白いでしょう。管理人は既に目星(というよりも期待)をつけていますよ!

 これらはきっと……きっと、修羅場アイテムですよっ!
 私は、そう信じます! 元永監督を信じますッ!! もし外れたら、ポルナレフくんです!


「将来の展開を期待させるキーアイテム」之図
(OPテーマ開始から、00:00:01経過ころ)



 ハイ、OPに関する考察は終わりです。それでは、ちゃっちゃと本編の嫉妬さがしに戻りましょ――
 ――ん?


 お゛お゛おおおおおうおおおぉぉぉおおおおおおおおお!?
 
【嫉妬CHE………CK?】

 おおおおおおおおぉぉお゛お゛おおおおお!!
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡


「おっぱい」之図
(OPテーマ開始から、00:00:56経過ころ)

 おあああああああぁあぁああああぉお゛お゛おおおおお!!
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡


「競い合うおっぱい」之図
(OPテーマ開始から、00:01:02経過ころ)


 おおおおおおお! 刹那ぁああ!! 乙女ぇええええ!!!!!!!!


「度胸が足りないサブヒロインズ」之図
(OPテーマ開始から、00:01:06経過ころ)



 うぉおおおおおおおおおぉぉぉそしてぇえええええ!!!!





 ( ゚д゚) ……え?


「…………」之図
(OPテーマ開始から、00:01:07経過ころ)





 ( ゚д゚) ……。




 ( ゚д゚ ) 




 ※『甘露寺七海』は原作において「傲慢で暴力的ないじめっ子」として描かれており、ファン達の間では未だに名前で呼んでもらえないほど嫌われているキャラクターです。


 ――ハッ!? 私としたことが『嫉妬さがし』の最中になんというリビドーを……。

 修羅場のことなんかそっちのけで、ついついおっぱいに夢中になってしまいました。誠に申し訳ありませんでした。
 ……というか、特待生さん(=七海)の裸身のおかげで、思いっきり素に戻ってしまいましたよ……。
 ささっ、気を取り直して本編のサーチを始めましょう。
 

 
 <デートの翌日>

世界「誠の、ぶぅぁか〜!!!」


 昨日のデートの模様を、得意げに世界に話す誠くん。そしたら大目玉をくらってしまいました。
 ……ま、当たり前ですね。

世界「どこからどう聞いたって、誠が暴走してるだけじゃない! 桂さんを置いてけぼりにしてッ!」
誠「ええ!? 俺的にはそんなつもりは……おっかしいなぁ」

 「もっと女心に気を配れ」と怒られますが、誠としてはイマイチ腑に落ちません。これでも彼なりに一生懸命予習して、デートに臨んだはずなのです。『恋愛マニュアル』に書かれていたお約束に従って、言葉をエスコートしたはずなのです。別れ際のキスだって――

誠「だから、その……」
世界「はぁ?」
誠「ほらぁ……この前……」


 ……世界に、キス、されたし……
 だったら、言葉とだって、キスぐらい……

世界「――ッ!!!」

【嫉妬CHECK!】

世界「ばっ、バーカッ!! 相手を考えなさいよ! 私と誠は友達!! アンダースタンッ!?」
誠「は、はい!」


 あたふたと声を荒げる世界。焦りまくっています。
 この「私と誠は友達」の部分にアンダーラインです。ここは試験によく出るところですからね。

世界「だからアレは挨拶みたいなもんなの! 誠が桂さんに迫ったのは本気でしょ!?」
誠「ええっ、挨拶!? ……ここ日本だぞ!?」
世界「とにかく! 次はしっかりやりなさいッ!」
誠「は、はい……」


「欧米化を主張する世界」之図
(第二話、00:06:30経過ころ)

 前回の衝撃的なラストシーン――ホームでのキス以来、初めての世界の出番となります。視聴者側からすれば、キスが二人の関係に与えた影響が気になるところですが――ぶっちゃけ、あまり変わっていません。第一話のままの「悪友関係」のようです。

 これはちょっと微妙ですねぇ。原作の場合、「例のキス」の後の世界は、膝を抱えてうずくまるような落ち込み方を見せてくれたのです。誠に対しては普段通り振舞おうとしますが、性格的にも行動的にも引きこもりがちになってしまい、どこか痛々しさを感じさせてくれたのです……。なのに、アニメ版の世界は元気一杯でハキハキしています。
 葛藤が見られないのです。世界の内心のせめぎあいが表現されていません。
 これはイカンことであります。元永監督は何やってんだよッ!!

 ……と、罵声を浴びせたいところなのですが、このような演出になっている理由に関して、少々思い当たる節が御座います。ひょっとすると本作は、ストーリーを二週するつもりなのかもしれないのです。まず最初に六話かけて「言葉ルート」を完結させ、その後に、別の展開で「世界ルート」をやり直すつもりなのかもしれません。(ちょうど六話+六話=十二話になり、1クールを消費することになる)。だとすれば、このルートにおける世界の心理描写の薄さに頷けないこともありません。
 しかしです。それにしても、もう少し「負け組みモードの世界」の内心を描いて欲しかった。嗚呼、やっぱり監督は罵っておかなければなりません。もっとしっかりやってくれよ、この×▲◇!!


 ただし、このシーンにはこのシーンなりの、見るべきポイントがあります。
 原作も含めて、このような慌てふためき方をする世界は珍しいのです。「あわ、あわ、あわ!」と、唾を飛ばしながらキスの話を逸らそうとしています。本音と嫉妬感情をグッと抑えている世界――そんな彼女が顔を真っ赤にして動揺している姿には、なんとも言えぬ愛らしさがあります。
 是非ともご自分で目で、世界の慌て顔を鑑賞してみてください。


世界「よろしいッ!」

 尊大にそう言い放った世界は、誠の目の前に二枚のチケットをチラつかせます。映画館の招待券です。これを使って今度こそ言葉が満足するようなデートに誘ってあげなさいと、指示されます。……相変わらずの面倒見の良さですねぇ。
 
世界「うまくいけば……」

 彼女はニヤリと笑います。暗い館内でムード満点な作品でも観れば、言葉も開放的になってチューできるかもよ――誠をそう焚き付けるのでした。
 浮かれ調子の誠くんは、彼女の煽りに乗ってすっかりその気になってしまいます。頭の中はデートへの期待と妄想で一杯いっぱいの状態。そんな彼を捨て置いて、やれやれと溜息を吐きながらその場を去ろうとする世界。
 
 …
 ……
 ………

世界「ほんと、誠ってお子様で困るわー」

【嫉妬CHECK!】

刹那「世界。あのチケットって……」
世界「あ、行きたかった?」


 世界と誠のやりとりをずっと見守っていた、幼馴染の“清浦刹那”が話しかけてきます。

刹那「伊藤を誘うんじゃなかったの……?」
世界「……ぁ……」


 世界の本当の気持ち。世界が本当にしたかったこと。
 幼馴染は、それをズバリと言い当ててみせました。

 顔を真っ赤にして、目を泳がせる世界。
 咎めるようにして、彼女を睨みつける刹那。
 ――しかし世界は、あくまでも自分の気持ちを誤魔化そうとしてしまいます。

世界「あっはははは、私もそんなにヒマじゃないってー」

 わざとらしくそう言い放って、向こうへ行ってしまいました。

 こうなると、今度は刹那が溜息を吐く番です。
 (どっちが“お子様”なんだか……)


「ガンつける清浦刹那」之図
(第ニ話、00:07:50経過ころ)
「瞳を潤ませる世界」之図
(第ニ話、00:07:55経過ころ)

 本作における刹那の立場は、なかなかややこしそうですね。世界の本心について相談を受けていない様子ですので、原作のように「席替えの一件」があったようには思えません。……彼女自身が主人公に対してどういう気持ちを抱いているのかも、今のところ全く不明です。
 ともかく、この時の刹那の睨みつけはちょっと怖いです。何かを問い詰めたげな雰囲気があります。

 そしてこれを受けた世界の表情です。実はこの時、世界は瞳を潤ませています。……気付かずにスルーしてはいけませんよ? 誠とのやり取りからここに至るまでの一連のシーンの中で、世界が目を潤ませているのはこの時のアップだけです。
 管理人はここで一時停止をかけて、ぽちぽちとコマ送りにして彼女の表情の変化を追ってみました。頬を染めてどこか呆けているような状態から、口を閉じた瞬間でコマ送りをストップです。にこっと微笑もうとする束の間の表情――これに五分ほど見蕩れていました。負け犬女らしい、イイ表情です! 録画してある方は、暇で暇でしょうがない時にでも試してみてください。


<そのまた翌日>

 学校帰りに、言葉と二人で映画を観に行くことにした誠くん。
 やる気まんまんです。しっかりと歯も磨いてきました。口臭スプレーもかけました。ついでに新しいパンツも履いてきました。おまけに指の爪も短くしてきました。……なんというかあまりにも先走り過ぎですが、それだけ気合が入っているということなんでしょうね。中指の爪を短くしておくことは、イイ男の嗜みというやつですし。

 映画が始まります。銀幕に映るのは、ベッタベタのラブストーリー。
 ……ホラー好きな言葉が本当に観たかったのは、ゾンビ映画の方だったのですが……下心のある誠が選んだのは、『アメリアの恋』という恋愛映画でした。


【嫉妬CHECK!】

 作中映画『アメリアの恋』について

 恋愛映画なのですが、わりと修羅場っています。
 今回は本編よりもコッチの方の続きを観たかった――なんて、ちょっぴり本気で思っていたりする管理人です。
 (※『ラジオ・スクールデイズ』によれば、キャストの皆様もこちらの方にハマっていたそうです)

>『アメリアの恋』にでてくるひと
 ・ピーター……結構ナンパなイケメン主人公。
 ・アメリア……本作のヒロイン。黒髪ロング。
 ・クリス……ピーターとアメリア共通の女友達。

>シーン1
ピ「はっはっは、アメリアは怖がりだなぁ」
ア「ああーん、ピーターのいじわるぅ〜」


 肩を抱き合ってホラービデオを観ているピーターとアメリア。そんな二人きりの愛の部屋に、闖入者が――

ク「はぁい、お邪魔するわよ!」
ピ「な、クリス!?」


 どうやらアメリアとピーターは恋人同士、ピーターとクリスは知り合いのようです。


>シーン2
 アメリアとクリス、女の子同士でお泊りしているシーン。枕を並べた二人が語らっています。

ア「ありがとうクリス。ピーターを紹介してくれて」
ク「がんばってね。あいつ馬鹿だけど良い奴だから」
ア「うん。……でもクリス、本当は……」
ク「き、気にしない気にしない。そ、それじゃ、おやすみ!」
ア「あ……」


 どうやらアメリアとピーターを引き合わせたのは、クリスだったようです。


>シーン3
ア「ああんっ! ピーター、私……」
ピ「何も言わなくていい……」
ア「ピーター……!」


 ピーターに押し倒されるアメリア! 濡れ場です! ベッドシーンです!

ア「明かり、消して……」
ピ「ああ……」
ア「あぁん、ピーターそこは胸……」
ピ「アメリア……綺麗だ……」
ア「ああぁぁぁんっ!」


 以下、二人の嬌声が延々と続いていきます。
 どうやらピーターはアメリアを犯っちまったようです。
「アメリアの濡れ場シーン」之図
(第ニ話、00:11:17経過ころ)


>シーン4
 場面は一転。公園のような場所で、アメリアとクリスが対峙しています。

ク「ん、知らなかったの? あたしとピーターが付き合っているって」
ア「そ、そんな……」
ク「さよなら、アメリア。あたし達、卒業しても友達でいましょうね」
ア「あ、クリスぅ!?」


 冷たく言い放ってその場を立ち去ろうとするクリス。間抜けな声で追いすがるアメリア。
 ――という場面で、『アメリアの恋』に関する描写は終わってしまいます。
 どうやらアメリアは裏切られていたようです……。


 ハイ、以上が作中映画『アメリアの恋』でした。
 お気づきになられた方も多いと思われますが、登場キャラの人間関係は本作『スクールデイズ』のソレに酷似しています。シーン4なども、原作の或るルートに非常に良く似た場面があります。残念ながらこの映画の結末がどうなったのかは不明です。けれど、もしこのままアメリアが狂い始めて「二人は幸せになれないと思うわ……」なんて微笑みながらビルの屋上から飛び降りたら――まんま原作のコピーになりますねぇ。
 アニメ版の言葉も、このアメリアと同じ末路を辿るのでしょうか? そう思わせる節は、いくつか見当たります。この第二話の後半において、『アメリアの恋』のシーン2と全く同じように、言葉が世界の本心について聞き出そうとするのです(※後述)。さりげなくアメリアと言葉がオーバーラップされているのですが……さてさて、どうなることやら。


>この映画に対する言葉と誠の感想
・言葉……「なんだか、私たちみたいですねぇ。ピーター役の人、伊藤君に似てるかも」
・誠……「アメリアよりも桂の方が可愛いなぁ、なんて」


 二人はそんな内容の映画を観ることになります。
 言葉と二人っきりで観るムード満点のラブストーリーに、誠は大興奮です。一方、ゾンビ映画を観たかった言葉はなんだかつまらなさそう。でも、そんな言葉の気分なんか推し量る余裕のない誠です。……というか、言葉の様子どころか映画の内容すら全然頭の中に入ってないようです。暗い映画館の中でギラギラと輝く誠の両目――釘付けになっているのは隣に座る言葉の胸と太もも。髪の毛から漂う女の子の甘い香り。思わず生唾ごっくんです。要するに、Hなことしか考えていません。
 そういえば、チケットをくれた時に世界が言っていました。雰囲気が盛り上がれば、自然に目と目が通じ合って、「むっちゅ〜」と……。

 ……それが、好きあっている、恋人同士なんだって……

 銀幕に映し出されているのは、『アメリアの恋』のシーン3。濡れ場です。色っぽい声が館内に響き渡っています。
 ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ……

誠「か、桂ぁ!」
言葉「きゃ、手、手……」
誠「うんっ!」
言葉「手、握ってますぅ!」
誠「うんっ!」


 男の子に身体を触られるのが苦手な言葉。手を握られることにさえ抵抗があるのに、誠は突き出した唇をむちゅ〜っと……。

誠「むちゅ〜」

 ――パチーン!
 銀幕の中はぐっちょぐちょの濡れ場シーン。なのに、館内には乾いた音が鳴り響きます。
 ひっぱたかれちゃいました。
 
 …
 ……
 ………

 映画も終わり、スターバックスで一休みです。しかしビンタのこともあってか、二人の間には気まずい空気が流れています。誠くんも一応は、さっきのことの非が自分の方にあったのだと理解しているようです。彼はすっかりしょぼくれてしまっています。

誠「ごめん」

 潔く、謝ります。誠くんも原作に比べると、随分と爽やかな良い子になりましたねー。でも……

誠「世界がさ……」


【嫉妬CHECK!】

言葉「西園寺さん……?」

 ……どうしてそこで、西園寺さんが出てくるんですか……?
「なにやら傷ついたような表情をする言葉」之図
(第二話、00:13:45経過ころ)

誠「なんていうか、その……。桂も恥ずかしがっているだけだって」
言葉「……」


 そんなことまで、西園寺さんに相談していたんですか……?

誠「あ、あは。実は、映画のチケットくれたのも西園寺なんだ。ホント、おせっかいだよな、あははは」 (愛想笑い)
言葉「伊藤くんは」
誠「え?」
言葉「伊藤君は、西園寺さんと、その」
誠「?」


 なんだか、西園寺さんのことを話している時の方が、楽しそう……。

言葉「……仲、いいですよね?」
誠「まぁ、隣の席だし」


 上目遣いで、世界のことをさり気なく問い詰める言葉でした。

「問い詰める言葉」之図
(第二話、00:14:11経過ころ)

 この二つの言葉のアップは要チェックです。本作において初めての、言葉の嫉妬らしき表情なのです。
 前者の表情は、気まずい雰囲気の中で唐突に「よその女の名前」を口に出されたケースのものです。どこか傷ついたような、虚をつかれたような、そんな言葉の心理状態を伺えます。
 対して後者のソレは、完全に「浮気を問い詰める女の面構え」ですね。咎めるような光を宿しています。上目遣いなところもまた高ポイントでして、これは自分の「女」としての力を自覚した少女が、嫉妬の道を歩み出す第一歩目の表情なのです。とりあえず、管理人はこのアップだけで一発抜くことができます。
 それにしても急に世界のことを気にしだすとは……どうやら、さっき観た『アメリアの恋』のあらすじが、言葉の中でもひっかかっているみたいですね。 
 
 ちなみに、本コーナーの要所要所に挿入しているスクリーンショットは、「このシーンについて語っているんだよ」ということを指し示すために導入しているものです。これ単体では、絶対にその絵の魅力が伝わらないようにしてあります。ですから皆様、ちゃんとご自分の目で本編の該当シーンを観てくださいね。


言葉「……」
誠「?」


 俯いて、黙りこくってしまった言葉。

言葉「……」
言葉「………」
言葉「……………」
言葉「………………」


 この言葉の沈黙は、誠がコーヒーを飲み干して次のシーンに切り替わるまでの間、二十秒以上も続きます。


 帰りの電車の中です。
 誠と言葉、並んでシートに座る二人の間には、まるまる人一人分のスペースが空いています。まるで、今の二人の心の距離を表しているかのようです。

言葉「じゃあ、降りますね……」
誠「あ、あぁ……」
言葉「あの……ごめんなさい!」


 そう言い捨てて、言葉は電車から駆け降りてしまいます。
 「もしかして、嫌われてしまったかも……」――誠くんとしては、気が気ではありません。


<翌日>

 だから早速、世界に相談してみました。なんだかんだいって世界にべったりな誠くんです。

世界「誠の、大ばかぁ〜!!!」

 またまた思いっきり怒られてしまいました。

『桂が何考えているか分からない』
『たぶんだけど、男の子に慣れていないんだよ』
『そういう問題?』
『うん。びっくりしているだけ。誠が飛ばしすぎなの


 いつのものように、授業中は「書きっこ」をしておしゃべりする誠と世界。そんな二人の姿はすこぶる目立つものでして、周りで勉強しているクラスメート達の頬を緩ませる光景でもあります。
 「あの二人、仲がいいなぁ」――と。
 「あの二人、付き合っているんじゃないのか」――と……。

 ………
 ……
 …

 世界に相談した結果、早急に言葉と仲直りすべきだと判断した誠くん。授業後、急いで言葉の元へ向かいます。
 もう二度と言葉の嫌がるようなことはしないと、伝えるために。
 彼女を傷つけるようなことをしたかったわけじゃないと、伝えるために。
 本当に大切に想っているのだと、自分の気持ちを伝えるために……。
 
 しかし、言葉には避けられてしまうのです。
 「委員会があるから(※言葉はクラス委員をしている)」――言葉はそんな理由で、誠と距離を取ろうとします。これでは話を聞いてもらえません。

誠「委員会が終わってからは?」
言葉「お、遅くなるから……」
誠「待ってる!」
言葉「でも、門限が……」
誠「少しでも! ほんの少しでもいいから!」
言葉「……委員会、始まっちゃう……」


 その場から逃げ出すように、踵を返して行ってしまう言葉。

誠「駅で、ホームで、待ってるからッ!」
誠「ずっと、待ってるからッ!」


 誠の叫びは、言葉の背中に届いているのでしょうか……?


【嫉妬CHECK!】

世界「…………」

 そしてそんな二人の修羅場を、物陰からそっと眺めている世界……。

「覗き見世界」之図
(第ニ話、00:20:36経過ころ)


 ………
 ……
 …

 黄昏の空が紅を投げかける、もの寂しい夕方の校舎。
 委員会の終わった言葉は、一人でとぼとぼと校門から出てきました。家に帰ろうと、角を曲がった、その時――

世界「今、帰り?」

 世界が校門の陰で待ち構えていました。どことなく……冷たさが宿る声色です。
 そろそろ自己主張を始めた夜の帳のせいで、その表情には読み取りにくいものがあります。

言葉「え、ええ」
世界「駅、こっちじゃないよ」
言葉「きょ、今日はバスで……」
世界「どうして? いつも電車でしょ?」
言葉「たまには、バスもいいかなーって」
世界「電車、乗りたくないの?」
言葉「そ、そんなことないです! ただ今日はバスって気分なだけで……」



【嫉妬CHECK!】

世界「駅に、誠がいるから?」
「憤りのセカイ」之図
(第ニ話、00:21:20経過ころ)

 このカットの世界は、明らかに「怒って」います。誠が真剣に話し合おうとしているのに、そこから逃げ出そうとした言葉に対して憤りを抱いています。

 管理人は、こういう表情が大・大・大好きなのです! このアップだけで三発ほど射精できます。恥じらいやデレといった萌えのある表情だけが、「愛」の姿ではありません。「怒り」だって紛れもなく愛の形なのです。主人公のことを愛しているからこそ、自分の気持ちを押し殺してまで「恋の仲介役」を買って出た世界でした。

 ……それなのに、貴女は―――!!

 主人公を守りたいがために、本気で怒るヒロイン。……管理人にとっては、鳥肌が立つほどの美しさを感じる至高の芸術品ですよ。そしてこの場合の世界は、その感情を露にするわけにはいきません。だから夕闇に紛れて、腹立ちを胸に畳もうとしています。
 でも、滲み出てしまうのです。彼女は誠のために、自分の想いを殺してまで尽くしているのですから――犠牲になっている恋心が悲鳴を上げて、「嫉妬心」として表情の陰から滲み出てしまうのです。

 このシーンの世界のアップには、そういう意味があるのですよ。これでまた一つ「芸術」に対する理解が深まりましたねぇ、七誌さん。
 ……だ、誰ですか、今、管理人の妄想のしすぎだと呟いた七誌さんは!? か、考えすぎじゃありませんってば! 

 この絵コンテ描いた人は、乙女心というものをよく把握できていますよ。ごとうさん万歳ですっ!!
 ……でも、監督のことは褒めませんからね。


世界「きっと、ずっと待っているよ、あいつ。……馬鹿だから
言葉「……」
世界「もう、イヤになった? もしそうなら、直接言わないと分かんないよ」
言葉「……」
世界「あいつ、
馬鹿だから



【嫉妬CHECK!】

言葉「あんまり馬鹿馬鹿言わないでくださいッ! 伊藤君、馬鹿じゃありませんッ!」


 言葉、初めての反撃です! 声を荒げて彼氏を擁護します!

 これもまた、カノジョという立場から主人公を守ろうとする「女の怒り」です。大好きな人がよその女に馬鹿にされているのに、黙っているようなカノジョには何の価値もありません。先ほども述べましたが、管理人はこういう風に「怒ってくれるヒロイン」が大好きなんです。嫉妬にはあまり関係ないかもしれませんが、ピックアップせざるを得ないのですよ。

 ……いや。もしかしたら、憚りもなく「馬鹿」と呼べるほど誠と親しい世界に対して、嫉妬している一面もあるのかもしれません……。
 そうです! そうですよ、そうに決まっています! この時の言葉は、世界に嫉妬していたんです! そういうことにしておきましょう!

「言葉、反撃の狼煙」之図
(第ニ話、00:21:51経過ころ)


 いきなり語気を強めた言葉に対して、今度は世界の方がポカンとする番です。
 けれども、そんな世界の表情からは棘が抜け、いつもの慣れ慣れしい柔らかなものへと変化していきます。

 これはおそらく、誠のために必死になった言葉の気持ちの偽りのなさを、「認めた」からでありましょう。女同士の戦いとは、(そりゃ最終的にはビンタ合戦やノコギリ合戦で勝負を付けてくれて構わないのですが)まず第一に「己の愛の大きさ」で優劣を競い合うものですからね。


 ………
 ……
 …

 言葉と世界は、夕闇の迫る公園でお話をします。
 言葉が男性を苦手とする理由は、ずっと卑猥な目で見られてきたからなのでした。彼女は小学生の頃からクラスで一番の「巨乳」であったため、男子には好奇の目で見つめられ、女子には嫉妬のために苛められてきたのでした。そのせいか、今ではすっかり「Hなこと」に関してコンプレックスを持つようになってしまったのです。

 しかし、世界はそんな言葉を諭します。

世界「ねぇ、桂さん。誠はね、すっごく桂さんのことを大事にしたいって思ってるよ?」
言葉「……そうでしょうか……」
世界「ほら。桂さんは、そこにまず気付いてない」
言葉「……」
世界「でもね。一方的に誠が桂さんを大事にしたいってだけじゃ、きっと続かない。桂さん、誠の気持ちって考えたことある?」
言葉「……え?」


 『気持ちの共有』――それが恋人関係には大切なことだと、言葉に教えます。

 誠がああ見えて、凄く努力しているということ。
 本当はHなことばっかり考えているくせに、人一倍我慢して言葉を傷つけないようにしていること。
 そんな「ありのままの誠」を、言葉に教えてあげるのです。

言葉「……西園寺さんって、伊藤君のこと、本当によく分かっているんですね」

 そんな世界の話を聞きながら、どこか悔しそうに、言葉は言いました。

言葉「なんだか羨ましい……」
世界「そ、そんなことないって! ただちょっと隣の席で、一緒にいる時間が長いだけ!」


 慌てて、買い被り過ぎだと否定する世界。でも――


【嫉妬CHECK!】

言葉「あの……。本当は西園寺さん、伊藤君のこと……」


世界「……ん〜。どうだろう〜?」


 チェックです。
 「どうしても聞いておかなければならなかったこと」を、遂に尋ねてみた言葉でした。

 そして世界は、否定も肯定もしませんでした。
 これは原作には全く無かったシーンです。世界がどういう意図でこんな態度をとったのか、未熟な管理人には推し量ることができません。この言動が「修羅場展開の促進」という観点から吉なのか凶なのか、判断がつきません。

 でも。でも、この時の世界の「なんとも言えない」表情には、何故か胸がときめいてしまいました。
 はにかむような、おどけるような、あわてるような、苦笑しているような……そんな、微妙な笑顔を浮かべています。
 一度、静止画にしてじっくり見てやってください。

VS
「少女たち」之図
(第ニ話、00:24:31経過ころ)

 対する言葉です。
 世界の予想外の反応に驚きますが、次の瞬間には何か強い決意を瞳に宿します。

 ……このままじゃ、西園寺さんに負けちゃう……
 もし……なら……とられちゃう……。




言葉「私、もう行きます!」
世界「……バス? 電車?」


 ………
 ……
 …

 すっかり暗くなってしまった、いつもの駅のホーム。
 時間が時間ですから、登下校の生徒どころか人影一つもない、物寂しげな夜のホーム。

 言葉が息を切りながら駆け込んできます。不安と焦りで一杯になった瞳で、辺りを見渡します。
 ……もしかしたら、間に合わなかったのでしょうか?
 「ずっと待っている」――そう言ってくれた誠はもう、帰ってしまったのでしょうか?

???「桂!?」
言葉「――!」
誠「良かった……来ないかと思って……」


 ウーロン茶の缶を片手に、ぼんやりと突っ立っていた誠。
 約束どおり、ずっと待ち続けていたようです。

誠「桂……俺、もう二度と桂が嫌がるようなことは――」
言葉「ごめんなさい!」
誠「え?」

言葉「私の方こそ、伊藤君のことをもっと分かるようになりたいです!」
言葉「だから、私――」


 ――がんばります――

 誠の両手に、自分から指を絡めた言葉。

 そっと、背伸びをします。
 ウーロン茶の缶が、恥ずかしそうに地面に転がります。

誠「あ――」

 ――私、伊藤君の彼女だから――


 初めてゼロになる、『二人の距離』……。


【嫉妬CHECK!】

 そして、そんなホームのフェンスの向こう側。
 ぽつんと佇んでいた人影が、寂しそうに物陰に消えていきます……。

 フェンスを挟んだ、あちらとこちら。
 それは決して届かない、遠いセカイ――

「フェンスの向こう側、遠いセカイ」之図
(第ニ話、00:26:14経過ころ)


 原作と異なり、アニメ版第二話のラストには世界のアップはありません。「よかったじゃん……」の呟きもありません。
 ただ、小さな人影が静かに消えていくだけです。

 ……でも、これはこれでイイ!!(゚∀゚)
 「世界の切なさ」を表現する演出としては、こちらの方が優れているかと思われます。このシーンの世界は完全に「蚊帳の外」の存在であるわけですから、シルエットだけで寂しそうに去っていく姿の方が、よりいっそう胸苦しさを掻き立ててくれるのです。

 さらにこのラストシーン、エンディングテーマ『愛のカケラ』の挿入タイミングが絶妙なんです! 曲調も今回のEDにマッチしており、第二話だけに限って言えば「余韻は原作以上」と言えるでしょう。

 ちくしょう……やるじゃないか元永監督。今回は嫉妬描写が少なめだったから、本当はもっと罵るつもりだったのに……。でも……GJ……。

 べ、別にアンタのことを認めたわけじゃないんだからねっ! 今回GJあげたのは、特別なんだから! 次回もこんなに嫉妬描写が少なかったら、絶対ぜったい罵ってやるんだからッ! ……つ……つぎの回も……がんばりなさいよ……?



今回の伊藤誠メーター

メーター・第ニ話



<第ニ話まとめ>
 さがし中にも述べましたが、このままのテンポでは「第六話」でエンディングに到達してしまいます。現状では原作と全く同じ章立てをされており、その原作は六話で完結する形態をとっているからです。……となると、本当に「言葉ルートと世界ルートで二週する」可能性が高いのかもしれません。

 さて。この第二話ですが、残念ながら嫉妬に関するイベントは少なめでした。前回もそうでしたが、明らかに「世界の身勝手さ」と「言葉の世間知らずさ」が薄められています。三人の関係も、ドロドロ感を抑え気味な爽やかムードです。普通に青春しちゃってます。原作はキャラ叩きが激しかったので、そうならないように製作側が配慮したのかもしれませんねぇ……。
 まぁ、これはこれでいいでしょう。当サイトのテーマは「嫉妬・三角関係・修羅場」であり、今のところ極めて丁寧に「三角関係」が描かれていますからね。ただ、もし二週するのであれば、折角だから二週目はもっとドロドロのグチャグチャにして欲しいなぁと、思っちゃったりしています。……七誌さんもそうでしょ?
 作画のレベルは、第一話に比べると若干手を抜いている箇所が見受けられますが、八割方以上は前回と同レベルです。これはもう、絵に関しては何の不安も抱く必要がないかもしれませんね。また、今回は演出の仕方が非常に光っていたように思われます。一つ一つのシーンに印象深いものがありました。全体的に見ても、気合の入った見事な仕上がり方をしています。修羅場スキーでなくとも、良いアニメですよコレ。

 ――以上、『リアルタイム嫉妬さがし』第二話をお送り致しました!
 ヒィ、ヒィ……この企画、やってみるとものすごく大変ですよぉ……。


次回、『スクールデイズ』第三話!
「すれちがう想い」

 相変わらず「言葉ルート」を邁進中! ただし、原作は第三話辺りから「ちょっといい加減な展開」になっていきます。特に言葉ルートは手を抜かれていますし、エッチシーンをシナリオに関わらせるわけにはいきませんから、アニメ版独自の脚本が必要になってくる頃合です。
 さぁさぁ、どうする元永監督? もうそろそろ息切れかい?
 ……貴様の真の実力を見極めさせてもらうぞ、監督ッ!!

 ドキドキハラハラ、ノンストップドラマティック嫉妬さがし――『リアルタイム嫉妬さがし』第三回目! まだなんとか続きます!


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